依存疾患３

第117話 ページ27

貴方side


ブン太が出ていったあと



仁王「全くAはブン太優しすぎじゃ。俺の方がAの為にしてるのに…」


雅治は私を膝枕させてきた



貴方「そうかな？ブン太は繊細だからあれくらいしないと自分を傷つけちゃうよ。もしかして嫉妬？」

クスクスと笑って言ってみた

暗い雰囲気が出てたからちょっとふざけてみたけど…

やっぱり今日の雅治は少しおかしい

さっきもだけど甘えてくるし、甘えさせてくる

それに雅治はいつもに比べて表情が固い気がする


仁王「…そうじゃ嫉妬じゃ。もっと俺にも優しくして欲しいのぉ…」


雅治は切実そうに言った


いつものペテン師と全然違う様子に驚いた


？？
ほんとにどうしたの？


あっデレ期か！

それなら納得できる

いつも色々してもらってるから一肌脱がなきゃだよね




早速私は靴を脱いで雅治と向き合って上に座った



仁王「！？」


突然の私の行動に驚く雅治を尻目に思いっきりハグをしてみた

ぎゅゅぅぅう！！

すると雅治はまるで私の存在を確認するようにキツく抱きしめた


貴方「…大丈夫？？」



仁王「すまん、もう少しだけ」


消え入りそうな声で言った



仁王「Aは痛いのも苦しいのも辛いのも嫌か？」

抱きつきがら雅治は意味深な事を聞いてきた

？？


勿論嫌に決まってる


貴方「もちろん嫌だけど？どうして？」



仁王「いや、なんでもない。ただ聞きたくなっただけぜよ」


貴方「ふーーん？ねね次の授業は出る？」



仁王「ククっ…それはどうかの」



雅治は私の頭を撫でながら言った

それに答えるように私は背中をポンポンした

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