依存疾患３

第108話 ページ16

貴方side


切原「あんた雑魚じゃん！」


結果は聞かなくても分かるけど惨敗

逆に清々しくて悔しさも感じない

後半は同情で切原君はロブしか打ってこなかった事が唯一の悔しさだけど


貴方「マネージャーだからってこっちはテニスを見てるだけなんだから…」

日頃ろくに体を動かしてないからすごい疲れた…


切原「なんだよ！立海って言うから全国レベルじゃねぇのかよ！？」

さっきマネージャーって言ったはずなんだけど…


貴方「まあね。一応言っとくけどあんたが立海テニス部に入ったら私は先輩なんだからA先輩って呼びなさいよ。後輩」

少しムカつくけど、どうせ来年には立海に入ってくる

やっぱり先輩としていい所は見せないと！


切原「えー俺よりも弱いのに…」


ムカッ

仕方ない

あれをするか



貴方「…先輩呼びしたらジュース奢ろうかな」


切原「ありがとうございます！！A先輩！！」


結局切原君にサイダーを買ってあげた


120円で一足先に後輩ができるのは安い！

烏龍茶を飲みながら内心ガッツポーズをした

〜〜ベンチ〜〜




切原「A先輩！」


貴方「なに？」


切原君は何か閃いたようにいった


切原「明日も来てよ。そしたら俺がテニスを教えてやるからお前も俺の事を先輩呼びしろ！！」



切原君はびしっと指さして言った



かわいいぃ

貴方「ふふっいいよ。切原先輩」



切原「なんか違うんだよな」


切原君は頭を掻きながら
ボソリと言った



貴方「赤也先輩？とか」

そう言うとパァっと顔が明るくなった

切原「それだ！俺はA先輩って言ってA先輩は俺の事を切原先輩って言うのは不平等なんだよ！」

無駄に明るく言う彼は凄く可愛い

何本でもサイダーを買いたくなっちゃう

貴方「確かにそうだね…赤也先輩」


切原「おう！A先輩！！」



ニカッと笑う彼は私の周りにはいない魅力を持っている…

ただのもじゃもじゃとしか見てなかったのに…


そう思いながら、その後はテニスについて話してばいばいした


ほとんど一方的に赤也先輩が話してたけど

______
次回仁王主役！！


no-sideの可能性高し

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