-24-秘密の部屋へ ページ28
-城外･噴水広場-
スクアーロ、ルッスーリア達の侵入及び攻撃により、敵がヴァリアーであるという事が構成員達へと伝わった。
「クーデターだ…」
「敵はヴァリアーらしい」
「なんで奴らだ…！」
「味方に牙を剥きやがった…」
彼らの中に緊張が走る。何せ相手は、世界最恐の暗殺部隊ヴァリアーなのだから。
と、離れで爆発音がした。
その方を見ると、月明かりに照らされて光る8つのパラボラ……ヴァリアーの隊士がたった一人でこちらへ歩いてきていた。
「ヴァリアーだ！！」
「敵は1人だ！蜂の巣にしてやれ！！！」
ズガガガガガガガガガッ！！！
彼らの中が火を噴く。
だが、彼は飛び交う散弾の中颯爽と歩き、背に背負ったパラボラを空へと解き放った。
「愚かな。レヴィ・ボルタの餌食だ…！！」
閃光−−巨大な雷撃とともに消し炭となる構成員。
レヴィはその有様を静かに見届けるとパラボラを収め次の敵へとその歩みを進めた。
(ボス…外の事はこの俺にお任せをっ…！)
-1F･北通路-
「えっと、確かこの辺りにー…」
「その先だ」
「あ、そうそう。あっちだった」
スクアーロとA、XANXUSは9代目が居るであろう部屋へと向かっていた。
「おい！いたぞ！！」
「もうこんな所まで…！！」
と、背後から追っ手がやってきた。
「あらら。仕方ない……ザンザス、スクアーロ。この通路突き当たり、左のカラヴァッチオの先」
「最初からそう言いやがれぇ！！！」
行き先だけ伝えると、Aは二人の背後へと周り、両手に鉄扇を構える。
「邪魔しないでよね…！！」
炎の華-フィオーレ･デル・フィアンマ-！！！！
2つの扇で巨大な風を生むと、それは行く手を阻む巨大な炎の壁となり追手達を焼き尽くす。
「じゃーねー」
(あーあ、置いてかれた)
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 96人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：紅雪 | 作成日時：2019年4月7日 3時
