お別れ ページ9
Aside
10人でのご飯会の後、家に帰ると滝沢くんから連絡が来て
『もしもし……』
滝沢『今すぐ柊の病院に来い!!!車はもう回してあるから!!!』
珍しく声を荒らげてそう叫ぶ
『柊……?!っわかりました……』
マンションの階段を飛ばし飛ばしで降りていくと、いつものマネの車が止まっていた
マネ「早く!乗って!」
急かすマネに答えるように今までで1番高速に車に乗り込む
『なんで柊の病院に?!何があったんですか?!!』
そう言うと乱暴に車を走らせ始めるマネ
マネ「自分にも詳しいことは分からない。
けど、、、良いことではない。」
そう聞いて、涙が止まらなくなった。
私のたった1人の兄。
何があったって言うの。
『柊…………』
震える手を抑えながら必死に涙を止めようとするけど、涙は止まらず溢れ出るばかり。
.
.
.
.
『柊!!!!!!!』
病院へ着くや否やいつもの柊の病室に走ろうとすると
マネ「今はこっち!!」
そう言って手を引かれて指定された場所に行くと
【ICU】
そう、赤赤と光る電光文字を見て、止まりかけた涙がまた出てくる
『……滝沢くん』
そう言うとICUの前に座っている滝沢くん、もとい、私の叔父である秀明さんがこちらを見る
滝沢「A……」
『滝沢くん……嘘だよね。ICUなんて、嘘だよね?
なんで……?』
止まらない涙と共に出てきた言葉はバラバラで、途切れ途切れで
滝沢「今は分からないが、明日が山場らしい。」
『なんで、なんで、柊ばっかり……』
拭っても拭っても不安と涙は止まらなくて
涙に歯止めがかからず、いつの間にか疲れ果てて寝ていたらしい。
目覚めるとバタバタという足音が凄くて
『……っ!柊!!!!』
反射的に彼の安否を確認した
滝沢「A、起きた……?
今は落ち着いてる。まだ寝てな。」
そう言って私の頭を撫でてくれる滝沢くん。
安心なんて、出来なくて
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暖 - 年越し日の出のところです。 (2021年3月2日 15時) (レス) id: 6d5a5e943f (このIDを非表示/違反報告)
暖 - 後半らへんから 名前が名前のままです。 (2021年3月2日 15時) (レス) id: 6d5a5e943f (このIDを非表示/違反報告)
美紀(プロフ) - 移行おめでとです最高ですコロナウイルスに気をつけてくださいね (2021年2月28日 10時) (レス) id: e19dcb272d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あいね。 | 作成日時:2021年1月24日 11時