・ ページ16
阿部「……それは、何年前?」
『7年。
7年前のバックでつかせてもらってたコンサートの帰りに、私を迎えに来てた家族の車に、
私の事嫌ってるファンの人の車が突っ込んできて、そのまま、お父さんとお母さんは……』
そこまで言うとAは肩を震わせて涙を流す
『私は、助かったけど、柊は頭を強く打って、そのまま、植物状態に。
身寄りのなくなった私をあのマンションに住まわせてくれたのが滝沢くん。
叔父さんって知ったのは両親のお葬式の時だった。
喪主やってもらってさ。
柊の延命治療だって、滝沢くんが強く望んでくれたお陰で出来た。
私のせいで、自分の兄も、兄嫁も、甥っ子も奪われたのに……』
そこまで言うと1番近くにいた翔太へ抱きついて荒く息をする。
佐久間「あの部屋に、何一つ家具がないのは、なんで……」
Aを部屋で見つけた時、いちばん動揺していた佐久間が切り込む
『食器とか、日用品とか、思い出すとフラッシュバックしちゃうから、、
必要最低限の机と布団だけって、自分の中で決めてたの。』
こんなに大人びていると思っていたAも、まだ17歳の小さな小さな子供なんだ。
そう思うと、尚更心が痛んでしょうがない。
深澤「俺らじゃ、だめなの?
俺らじゃ、Aの傷、治せない……?」
こんなに弱くて、小さくて、それなのに、大きな傷を抱えてるAを少しでも救ってやりたかった。
『私ね、この事がバレたら、ジャニーズ辞めるって決めてたんだ。
絶対迷惑かけちゃうから。
何も、みんなが抱える問題でもない))岩本「なんで拒否るんだよ!!」
何でって、迷惑かけたくないから!!!
女がグループにいるだけで!好奇の目に晒されて!
ほんとは、6人の方がいいんでしょ……』
そう言うAの頬をバチンと痛い音をたてて叩いたやつがいた。
渡辺「お前。何なの。SnowMan入ったこと後悔してんの?
俺らがどんな気持ちでやって来たか分かんだろ?
お前もメンバーなんだよ。
自信もって、俺ら頼れよ……」
初めて、正直に翔太がAへ気持ちを伝えた瞬間だった。
2438人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「SnowMan」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
暖 - 年越し日の出のところです。 (2021年3月2日 15時) (レス) id: 6d5a5e943f (このIDを非表示/違反報告)
暖 - 後半らへんから 名前が名前のままです。 (2021年3月2日 15時) (レス) id: 6d5a5e943f (このIDを非表示/違反報告)
美紀(プロフ) - 移行おめでとです最高ですコロナウイルスに気をつけてくださいね (2021年2月28日 10時) (レス) id: e19dcb272d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:あいね。 | 作成日時:2021年1月24日 11時