むねはきっと大丈夫

じゅういち ページ12

栗山「なぁ、俺はたしかに"4番を任せられるのはむねだけだ"

って言ったけどその言葉もお前にとっては辛かったよな。

ごめんな。

倒れるくらい心も体も限界なんだから、

今はやっぱり休んで欲しい。

とりあえず今日と明日の試合はスタメンは無理だと思う。

試合に出したい気持ちも山々だけどこれはむねの体調を考えてのことだから理解してほしい。」



「っ、それでも、俺は出たいですっ」



栗山「お前ならそう言うと思ってた。

でも、これは監督としてどうしても譲れないことだから。

休んでしっかり治してくれよ。

数試合休むからと言ってむねの居場所が無くなるわけじゃない。

戻ってくる場所はちゃんとあるから。」



「わ、かりました。迷惑かけてすみません。」



栗山「迷惑なんかじゃない。

むねはチームの一員なんだから。

チームの誰かが苦しんでたらみんなでカバーするのは当たり前だろう。

俺は元気になったむねにまた4番を背負ってもらって一緒に優勝したいんだよ。

…さあ、ちゃんとご飯食べて早く寝ろよ。」



「ありがとうございます…！」

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