辻村の憂鬱２６ ページ36
辻「先生はもう事件の構造と黒幕にアタリをつけて………？」
綾「嗚呼。明日の１０時頃、井戸の底から２２４�冓佞蠅鯆瓦戮討澆蹇２燭�出る筈だ」
１０時に井戸の底から……何？
ぽかんとしていると続けられる。
綾「笹の葉と石は時刻を示していた。三角測量と円周率の計算ができれば大体の深さと直径が出せる」
辻「ええ………」
円周率の計算や三角測量くらい学校で習ってきたけど………それを仕事で使うとは思ってなかった。
綾「Aもまだまだだな。暗算勝負は俺の勝ちだ」
辻「何の話です？」
綾「俺の歩幅で測った井戸の外周は約232�僉２兇凌道悗猟垢気呂�およそ6�僉¬椶�ら手までが約33�僉�これだけ伝えて計算しろと言った。辻村君解いてみたまえ」
辻「へ？え、えっと……ええ？そんなの暗算じゃ無理です」
綾「Aは１３秒かかったが俺はそれより速く解いた。その罰ゲームがさっきの皿屋敷だ」
辻「お二人の勝負の罰ゲームに私を巻き込まないでくれませんっ？」
Aさんも一体どんな頭をしているのか。最終学歴が中学校だというのに、知識は豊富だし頭も回る。
綾辻先生の元からAさんが離れる日が来たら特務課に即刻勧誘しよう。
そして私は気がついた。
辻「綾辻先生」
綾「なんだ」
辻「さっきあの場所でその話をしなかったのは、探すために泥だらけになるのが嫌だったからですねっ？」
綾「その通りだ。明日にでも同僚を連れて泥だらけになってこい。活躍を祈っているぞ、探偵助手」
うわー、酷い。
なんて人だ。
怨みがましい私の視線もスルーし、懐中時計でAさんと夕食の献立の話をしている。
綾「米を炊いておけ」
A『はい』
事務所に送り届け、入っていくのを確認してから特務課へ戻ろうとすると、Aさんが出てきて紙箱を渡してくれた。ケーキサイズの箱だ。
A「ケーキ」
辻「今日焼いたんですか？ありがとうございます！」
A「クリームだから斜めにしないで……」
辻「了解です。楽しみです」
うん。機嫌はなんとか戻った。
監視チームとの監視の練り直しとかで徹夜だけどこれ食べて頑張ろう。
クリームってことはショートケーキかな。
報告に行ってすぐに、綾辻先生から電話がかかってきた。
「京極が生きている」、と。
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乾 巽(プロフ) - 赤珠さん» 同い年ですね！ (2019年8月17日 21時) (
レス) id: a46352e6e0 (このIDを非表示/違反報告)
赤珠 - 乾 巽さん» 同い年……ｵｰﾏｲｶﾞｧｰ (2019年8月17日 20時) (レス) id: 8dc3cc174c (このIDを非表示/違反報告)
乾 巽(プロフ) - 赤珠さん» ありがとうございます、そんなこと言われたの初めてです。因みに年は今１５です (2019年8月17日 11時) (レス) id: c1b6b5f4c6 (このIDを非表示/違反報告)
赤珠 - 文才力の塊……。その文才わけてください← この小説とても面白くて大好きです！！私も作者様と年変わらないと思うので……羨ましいです……。 (2019年8月17日 11時) (レス) id: 8dc3cc174c (このIDを非表示/違反報告)
乾 巽(プロフ) - ありがとうございます、頑張りますね (2019年8月10日 10時) (レス) id: c1b6b5f4c6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：乾 巽 | 作成日時：2019年1月23日 16時
