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渡辺side


渡「亮平、ご飯食べたらふっかのとこ行くからお着替え早めにしといてね」


亮「なんで?りょうお熱ないよ」


渡「うん、分かってるわかってる。めめお手伝い来れないからお願いね」



いやごまかすの下手か!!


って言ってもどうせやらなきゃいけないもんはやらなきゃいけないし、なによりこの時間に予約取れたのが奇跡的すぎる。


そして今の時期小児科はてんやわんやだから時間厳守。


なのにこの前の高熱の時のトラウマがあったのか、結局時間ギリギリに俺がお手伝いをして急ぎ足でエレベータを降りていった。



渡「しんどいとこない?」


亮「ない。ないから帰る…」


渡「や、まだなんもしてないのよ、(笑)」



違和感には気づいてるのかさっきから帰るコール。



看「阿部亮平くんどうぞ〜」



次々に子供たちの名前が呼ばれる中、遂に亮平の番が回ってきた。


椅子から動こうとしない亮平を軽々抱き上げながらカラカラスライドドアを開けた先にいたのは、安定のふっかと……?



渡「え!照、大丈夫なの?」


岩「夜勤終わりだからな。このあと帰るけど、久しぶりに翔太の顔も見たかったし」


渡「そっかそっか…まあ照なら安心だから、任せてもいい?」


岩「うん。亮平くんこんにちは。岩本照です。んー…ひかる先生でいいかな?」



突然の自己紹介に戸惑っているみたいで、いつもみたく俺のスクラブをシワになりそうなくらいに掴んでいる。



岩「今からは先生のお膝でもいい?」



俺のスクラブを握ったまま、不安そうに見上げる。



渡「大丈夫、照先生優しいから。先生も隣いるからね?」



スクラブを握る手をそっと離し抱き上げ、ガチガチのまま照の膝の上に乗せた。



亮「ん、んぇ、(泣)」


深「大丈夫大丈夫、照先生にお兄さんなとこ見せて?」



小児科ならではの自然な流れで服を脱がし、胸にステートを当てている。



亮「っ………っ……」


岩「お、上手だな〜」


深「ね、上手になったよね」



そう、最初は血圧測定さえ嫌がっていた亮平はちゃんと成長してる。


たまにしか会えないふっかでさえそれを感じている。


ほんと大きくなったなぁ、ってまだ3ヶ月くらいだけど。

◇→←頑張れるの階段



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おいぬ(プロフ) - チェリーさん» メッセージに送らせて頂きました( ᵕᴗᵕ ) (10月12日 22時) (レス) id: e34387800d (このIDを非表示/違反報告)
チェリー(プロフ) - コメ失礼します。sugar and saltという小説のパスワードを教えて頂けますか? (10月12日 17時) (レス) id: 5958ebef62 (このIDを非表示/違反報告)
おいぬ(プロフ) - ぽぽぽさん» わぁ〜本当ですか!とーっても嬉しいです( "̮ )マイペースですがこれからも読んで頂けたら嬉しいです( .ˬ.)" (2022年12月15日 20時) (レス) id: e34387800d (このIDを非表示/違反報告)
ぽぽぽ - コメ失礼します。いつもほほえましく読ませてもらってます!おまけと言っても面白い話で、ありがとうございます。これからも応援しています!! (2022年12月15日 19時) (レス) @page28 id: ae6b64ffe5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:おいぬ | 作成日時:2022年8月31日 20時

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