◇ ページ34
ラウールside
あの後なんとなくまだグズグズしていて、抱っこしながらナースステーションをうろうろ。
おやつ食べる？と聞いたらしっかり返事をしてくれたんだけどね。
俺たちにもそういう甘えん坊さんな部分を見せてくれるのが少し嬉しい。
今はスティックタイプーのゼリーをくわえてウトウト。
時々顔を俺の胸に擦り付けている。
渡「じゃあねりょーへい。先生帰るね」
ラ「お疲れ様です。亮平くんばいばーいって、(笑)」
仮眠もろくに取っていない翔太くんは日勤を終えてこのまま帰宅する。
亮平くんのノロウイルスの一件のことも聞いたから、ちゃんと休んで欲しいな。
亮「ばいばい、」
渡「眠いんでしょー。今日は早く寝なね」
愛おしそうな顔で翔太くんが頭を撫でるとふぅ、と息を漏らして目を瞑った。
渡「あぁ、今寝ろってことじゃないのに、(笑)」
ラ「ご飯が大変ですね、(笑)」
任せたよ？と言って自動ドアをくぐっていた翔太くんを2人で見送った。
ラ「わ、寒いねぇ。戻ろう戻ろう」
病院の入口まで降りてきちゃったから、冷たい風から逃げるようにエレベーターに乗り込んだ。
ラ「亮平くんゼリーおしまい？」
亮「ん……ないなぃ」
ラ「はーい」
子供特有の癖か、ガシガシ噛んだ跡が残ったゴミを受け取る。
耳の横に倒れる亮平くんの体温は温かくて、あぁ、これ絶対このまま寝ちゃうやつじゃん。
もうすぐご飯だし、今寝ちゃうと夜眠れなくなっちゃうし。
ただ、ウトウト気持ちよくなってるタイミングで起こされるのが相当嫌らしく、意味もなく泣かせてしまったこともあるからどうしようもない。
ラ「亮平くん今日のご飯シチューだって」
亮「んん……」
そんな言葉で釣ってみるも眠気が邪魔をするらしく、鬱陶しそうに唸る。
こうなったらもう、お手上げです。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1275人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
おいぬ(プロフ) - チェリーさん» メッセージに送らせて頂きました( ᵕᴗᵕ ) (10月12日 22時) (
レス) id: e34387800d (このIDを非表示/違反報告)
チェリー(プロフ) - コメ失礼します。sugar and saltという小説のパスワードを教えて頂けますか？ (10月12日 17時) (レス) id: 5958ebef62 (このIDを非表示/違反報告)
おいぬ(プロフ) - ぽぽぽさん» わぁ〜本当ですか！とーっても嬉しいです( "̮ )マイペースですがこれからも読んで頂けたら嬉しいです( .ˬ.)" (2022年12月15日 20時) (レス) id: e34387800d (このIDを非表示/違反報告)
ぽぽぽ - コメ失礼します。いつもほほえましく読ませてもらってます！おまけと言っても面白い話で、ありがとうございます。これからも応援しています！！ (2022年12月15日 19時) (レス) @page28 id: ae6b64ffe5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：おいぬ | 作成日時：2022年8月31日 20時
