◇ ページ30
目黒side
デイルームの中は随分とわいわい。
今日はいつもより賑やかだな、と思っていたら机でラウールと一生懸命折り紙を折っている亮平くんを見つけた。
あぁ、俺ほんとに言っちゃうの？
心がチクチクなりながらもラウールの膝の上の亮平くんに近づいた。
目「亮平くん、」
亮「あ、めめ！…めめ、これなんだと思う？」
目「…んー、ねこさんかな？」
キュートな顔で完成した作品を見せてくれる亮平くんを抱きしめたくなる。
今回に関しては誰も悪くない。
だからこそ、亮平くんの怒りや悲しみをどこにもぶつけられないのが悔しい。
目「亮平くん、ちょっとめめのお話聞いてくれる？
亮「…いいよ」
目「さっきお母さんから連絡あってね、今日、来れなくなっちゃったみたい......」
亮「……なんで、？」
目「弟くんお熱出しちゃったみたいで、」
もちろんラウールも今知ったことだから、声は出さずに「ほんとに？」と訴えてくる。
当の本人にはみるみるうちに目に水が溢れて。
そうだよね、ごめんね、
亮「……やだ、！」
ラ「折り紙やめる？……お部屋戻ろっか？」
亮「や、や、きょう！」
ラウールの腕を掴んでギュッと爪を立てたのか、心配する彼の顔が痛そうに歪んだ。
ラ「今日はちょっと難しいかな……」
亮「やぁっ、きょーう！やくそくした、んぁぁ……！」
カーディガンの上からとはいえ、ガシッと掴んだ腕をぶんぶん振りながら涙が溢れる。
亮平くんはもちろん、ここには他人の泣き声や癇癪を聞いてパニックを起こす子もいるから、泣いてる亮平くんには申し訳ないけど何とか対処しないと。
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おいぬ(プロフ) - チェリーさん» メッセージに送らせて頂きました( ᵕᴗᵕ ) (10月12日 22時) (
レス) id: e34387800d (このIDを非表示/違反報告)
チェリー(プロフ) - コメ失礼します。sugar and saltという小説のパスワードを教えて頂けますか？ (10月12日 17時) (レス) id: 5958ebef62 (このIDを非表示/違反報告)
おいぬ(プロフ) - ぽぽぽさん» わぁ〜本当ですか！とーっても嬉しいです( "̮ )マイペースですがこれからも読んで頂けたら嬉しいです( .ˬ.)" (2022年12月15日 20時) (レス) id: e34387800d (このIDを非表示/違反報告)
ぽぽぽ - コメ失礼します。いつもほほえましく読ませてもらってます！おまけと言っても面白い話で、ありがとうございます。これからも応援しています！！ (2022年12月15日 19時) (レス) @page28 id: ae6b64ffe5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おいぬ | 作成日時：2022年8月31日 20時
