◇ ページ42
目黒side
目「ちょっとちょっと！」
入院初日以来来てないはずの、職員エレベーターの前。
何を持ってそこにいるのかは分からないが、ボタンが埋まっている壁にほっぺたをくっつけて肩を上下に動かしている。
目「どうしたの亮平くん、お部屋出ちゃダメだよっ、」
怒りたい気持ちと、心配する気持ちが混ざってぎこちない声をかけてしまった。
亮「……しんどい、ままぁ…くるし、の…」
ラ「亮平くん…」
熱で温かくなった体を引きずるように、翔太くんから貰った涼しげなタオルケットを抱きしめながら呟く亮平くん。
口にしたのは“ママ”の一言。
お母さんも一緒に乗ってたエレベーターに乗れば、また会えると思ったのか。
入院初日の夜からお母さんと引き剥がされて最初こそ号泣だったものの、次の日からその他の不安が大きかったのかお母さんの存在を匂わせなくなった。
なのに高熱になった今、助けを求めるのは医者の翔太くんでも看護師の俺たちでもない。
母親から貰った愛情、安心感を子供が忘れるわけはない。
きっと本能みたいなもの。
亮「ぁ…ままっ……」
ふいっと俺を見上げると、そう呟きながら手を伸ばす。
迷いもなく抱き上げ、優しく抱きしめる。
亮「っ…りょう、くるしい……」
目「うん、うん…頑張ってるね…えらいよ、ほんとに……」
亮「ん……」
お母さんの代わりにはなれること、俺たちが亮平くんの安心材料になれること、それが今俺たちの目指すべきもの。
目「ここでおしゃべりしてたらもっと苦しくなっちゃうからさ、お部屋行ってねんねしない？」
亮「ゃ…も、ひとりやだの……」
目「そっか…じゃあ隣でとんとんするからさ、」
ラ「その前に体冷やそっか」
俺が抱っこ、ラウールが汗を拭い、安堵からくる溜息をつきながら部屋に戻った。
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おいぬ(プロフ) - 優真さん» いつも読んでいただきありがとうございます¨̮⃝メッセージに送りましたのでご確認ください！ (11月6日 22時) (
レス) id: e34387800d (このIDを非表示/違反報告)
優真(プロフ) - こんにちは！いつも楽しく拝見しております。パスワード保護のパスワード教えていただきたいです！ (11月6日 22時) (レス) id: 3196b3602d (このIDを非表示/違反報告)
のの(プロフ) - おいぬさん» とんでもないです！ありがとうございます🙇🏻♀️主さんのペースで頑張ってくださいね👍 (8月12日 11時) (レス) id: 76a37fd4ff (このIDを非表示/違反報告)
おいぬ(プロフ) - ののさん» メッセージにお送りしました！読んでいただいてるのに更新が滞っていてすみませんᐢ ; ˙̫ ; ᐢ (8月12日 9時) (レス) id: e34387800d (このIDを非表示/違反報告)
のの(プロフ) - いつもたのしか拝見させていただいてます🙇🏻♀️パスワード保護されている小説を読みたいです😻パスワードを教えてください🙇🏻♀️🙇🏻♀️お手数ですがお願いします (8月12日 7時) (レス) id: 76a37fd4ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おいぬ | 作成日時：2022年8月3日 22時
