◇ ページ26
渡辺side
渡「亮平だっこする？」
亮「……ぅん」
渡「よし……っしょ。窓開けよっか」
最初から本題にはいる必要は無い。
目黒がすぐ異変に気づいてくれたおかげでだいぶ落ち着いたみたいだけど、きっとまだ少しハラハラと興奮してるはず。
渡「いつになったら涼しくなるかなぁ〜」
亮「…ん、」
渡「亮平のぽむちゃんさ、あれちょっと暑くない？先生もっと涼しいやつ持ってるから今度あげよっか」
亮「……ぅん、ほしい」
他愛もない話をしながら目も合うようになってきたところで、さりげなく切り出す。
渡「なにで切っちゃった？」
亮「あ、れ……」
小さく震える指で刺したのはベッドのすぐそばの床に落ちた子供用のカッター。
渡「亮平あんなの持ってた？」
亮「前の工作で、使って、返すの忘れたの……」
忘れた、というのは嘘ではないだろう。
勝手に持ち出すようなこと、亮平はしない。
気分の波が付き物の病気だ。
きっかけも分からず泣きたくなったり暴れたくなったりする。
それを落ち着かせる方法として、亮平は腕を切ることを選んだ。
たった一人で、誰にも言わず……いや、誰にも言えず。
もうずいぶん心を開いてくれてると思ったけど、自分が思っていたより亮平が遠かったことに悲しくなった。
そういえば、食堂で過呼吸を起こした時も、お楽しみ会で一人になりたがらなかった時も、そばにいたのはいつも目黒。
受け持っている子は亮平だけじゃないから、目黒ほど気にかけたり、報告があるまで異変に気付けなかったりする。
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おいぬ(プロフ) - 優真さん» いつも読んでいただきありがとうございます¨̮⃝メッセージに送りましたのでご確認ください！ (11月6日 22時) (
レス) id: e34387800d (このIDを非表示/違反報告)
優真(プロフ) - こんにちは！いつも楽しく拝見しております。パスワード保護のパスワード教えていただきたいです！ (11月6日 22時) (レス) id: 3196b3602d (このIDを非表示/違反報告)
のの(プロフ) - おいぬさん» とんでもないです！ありがとうございます🙇🏻♀️主さんのペースで頑張ってくださいね👍 (8月12日 11時) (レス) id: 76a37fd4ff (このIDを非表示/違反報告)
おいぬ(プロフ) - ののさん» メッセージにお送りしました！読んでいただいてるのに更新が滞っていてすみませんᐢ ; ˙̫ ; ᐢ (8月12日 9時) (レス) id: e34387800d (このIDを非表示/違反報告)
のの(プロフ) - いつもたのしか拝見させていただいてます🙇🏻♀️パスワード保護されている小説を読みたいです😻パスワードを教えてください🙇🏻♀️🙇🏻♀️お手数ですがお願いします (8月12日 7時) (レス) id: 76a37fd4ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おいぬ | 作成日時：2022年8月3日 22時
