◇ ページ25
目黒side
目「めめ何個か聞きたいことあるんだけど、いい？」
亮「……ん」
消毒した上にガーゼ、包帯を巻きながら早速本題。
夜、なんだか乗り気じゃなさそうだったから食堂には行かせず部屋で夕食をとらせた。
その時からお箸の進み具合が悪かったから気になってはいたんだけど、完食はしてくれたし、お薬はイヤイヤせず飲んでくれたし特に何も言わずに消灯時間までそっとしておいた。
まさかそれが仇になるなんて。
いつから不安定だったのか。
夕食の時？
入浴の後？
もしかして昨日からユラユラしててそれが爆発しちゃった？
心当たりすらない自分に腹が立った。
亮「めめ……」
目「あ、ごめんごめん…ううん、怒ってないよ。亮平くん、いつから、」
渡「あれ、亮平眠れなかった？起きちゃった？」
順を追って確認しようとした時、たまたま通りかかった翔太くんが部屋を覗きに来た。
そうだよね。
消灯時間なのに一部屋だけ電気ついてたら気付いちゃうよね。
亮「…ち、がぅ…の」
渡「…？」
左腕を後ろに隠し、助けを求めるように服を引っ張られる。
でも、言わないわけにはいかないから。
目「ちょっと、切っちゃったみたいで」
渡「あぁ…そっかそっか……うんうん、そっか」
全てを察した翔太くんはどこか悲しそうで、何かを我慢するように言葉を飲み込んで。
亮平くんが初めてこの病棟に来た時と同じ、俺が嫌いな翔太くんの顔。
翔太くんは、亮平くんにちょっと似てる。
きっと俺の知らないところで“主治医”という立場なりの不安や焦りが蓄積されてるはずなのに、それを共有してくれない。
いつも限界まで溜め込んで、ゆっくり自分の中で消化しようとする。
きっと今も、なんで未然に防げなかったんだ、って後悔してる。
そんなの俺だって同じだから。
だから、全部自分の責任だと思わないでよ。
目「しょうたく、」
渡「ちょっと目黒、外で待っててくれない？」
目「……はい、」
結局、不安を除ける言葉一つかけてあげられなくて、名残惜しくも亮平くんの手を離して部屋の外に出る。
とてもじゃないけど業務には戻れなかった。
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おいぬ(プロフ) - 優真さん» いつも読んでいただきありがとうございます¨̮⃝メッセージに送りましたのでご確認ください！ (11月6日 22時) (
レス) id: e34387800d (このIDを非表示/違反報告)
優真(プロフ) - こんにちは！いつも楽しく拝見しております。パスワード保護のパスワード教えていただきたいです！ (11月6日 22時) (レス) id: 3196b3602d (このIDを非表示/違反報告)
のの(プロフ) - おいぬさん» とんでもないです！ありがとうございます🙇🏻♀️主さんのペースで頑張ってくださいね👍 (8月12日 11時) (レス) id: 76a37fd4ff (このIDを非表示/違反報告)
おいぬ(プロフ) - ののさん» メッセージにお送りしました！読んでいただいてるのに更新が滞っていてすみませんᐢ ; ˙̫ ; ᐢ (8月12日 9時) (レス) id: e34387800d (このIDを非表示/違反報告)
のの(プロフ) - いつもたのしか拝見させていただいてます🙇🏻♀️パスワード保護されている小説を読みたいです😻パスワードを教えてください🙇🏻♀️🙇🏻♀️お手数ですがお願いします (8月12日 7時) (レス) id: 76a37fd4ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おいぬ | 作成日時：2022年8月3日 22時
