◇ ページ20
渡辺side
ラ「え、あの絵描いたの翔太くんなんですか？」
渡「なんだよ〜、」
ラ「きゃは。やマジで才能あると思います」
ホワイトボードにでかいフォントで書かれた“おたのしみ会”の文字。
その周りに看護師たちが可愛らしい絵を描いてるのを見ていただけなのに。
なぜか渡辺先生もぜひ、なんて言われちゃって仕方なく描いたら早速ラウールからいじられた。
デイルームには既に子供たちが集まっていて、それぞれマットの上でお喋りをしている。
その中に亮平の姿はない。
目黒から「亮平くん楽しみにしてます」って聞いてたから間に合えばいいんだけど。
看「はーい聞いてください。今からみんなに今日のお楽しみ会で使えるチケットを渡すのでなくさないように持っててください」
『はーい！』
お利口さんに返事が出来たところで看護師の指示に従ってチケットが配られていく。
渡「亮平の分俺が貰っててもいい？」
看「あ、はいっ。お願いしますˆ ˆ」
輪ゴムでまとめられたチケットを預かって白衣の胸ポケットにしまっていると、隣のラウールが「あっ」と声を上げた。
後ろを振り返ると、目黒に抱かれながら少し不安そうな面持ちでやってきた亮平。
渡「大丈夫、まだ始まったばっかだよ。これ亮平のチケットね」
亮「ぁりがと、」
渡「うん。大丈夫、楽しもうね」
そう言った俺の言葉に頷いてはくれなかったけど、きっと自分なりに慣れ親しもうとしてるはず。
ぺら、ぺら、とチケットを一枚ずつつめくって見ているのがその証拠。
渡「亮平、めめとなんかやってきたら？」
時折ゲームコーナーなどから賑やかな声が聞こえてくるとそっちの方を見るんだけど、まだ混ざる勇気はないみたいでかれこれ15分、目黒の膝の上に乗りっぱなし。
せっかく楽しみにしてたんだし、と亮平用に用意してもらった紙のチケットを広げる。
アイス交換券。
お菓子セット交換券。
ヨーヨー釣り券
渡「あ、これいいじゃん。めめとやってきなよ」
そう言って渡してあげたのはかき氷券。
しばらく悩んでいたみたいだったけど、遠くで鳴るガリガリ氷を削る音とそこに並ぶ他の子供たちに興味を惹かれたのか、こくんっと頷いて目黒と手を繋いで列に並んで行った。
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おいぬ(プロフ) - 優真さん» いつも読んでいただきありがとうございます¨̮⃝メッセージに送りましたのでご確認ください！ (11月6日 22時) (
レス) id: e34387800d (このIDを非表示/違反報告)
優真(プロフ) - こんにちは！いつも楽しく拝見しております。パスワード保護のパスワード教えていただきたいです！ (11月6日 22時) (レス) id: 3196b3602d (このIDを非表示/違反報告)
のの(プロフ) - おいぬさん» とんでもないです！ありがとうございます🙇🏻♀️主さんのペースで頑張ってくださいね👍 (8月12日 11時) (レス) id: 76a37fd4ff (このIDを非表示/違反報告)
おいぬ(プロフ) - ののさん» メッセージにお送りしました！読んでいただいてるのに更新が滞っていてすみませんᐢ ; ˙̫ ; ᐢ (8月12日 9時) (レス) id: e34387800d (このIDを非表示/違反報告)
のの(プロフ) - いつもたのしか拝見させていただいてます🙇🏻♀️パスワード保護されている小説を読みたいです😻パスワードを教えてください🙇🏻♀️🙇🏻♀️お手数ですがお願いします (8月12日 7時) (レス) id: 76a37fd4ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おいぬ | 作成日時：2022年8月3日 22時
