【テニプリ】色を失った少女と立海テニス部

第２９話 ページ29

｢幸村くんはさ、｣



幸｢ん？｣


｢幸村くんは、檸檬、好き？｣


一応聞いておこうと思った


嫌いだといけないから


今ならまだ変えられるし

幸｢うん、普通に食べれるよ？｣



｢じゃ、じゃあさっ、

はちみつ苦手じゃない？｣


幸｢…今度の試合作ってきてくれるの？｣



｢え！？な、なんの話！？｣



幸｢大丈夫、俺檸檬のはちみつ漬け好きだよ｣



バレバレだった


こーゆーのはサプライズで渡したかったのにな…



幸｢フフッ、A、バレバレだよ｣



相変わらず幸村くんには敵わない


｢じゃあ、すごい美味しいの作ってくるね｣



幸｢うん、楽しみにしてる｣



今はお昼休み。


いつもテニス部の皆とお昼を一緒にするわけじゃないようだ


幸村くんいわく、


幸｢彼らといるのはエネルギーが必要なんだ｣



と、いうことらしい


幸｢じゃあ、ますます頑張らないとなぁ｣


独り言のように呟く



｢うん、応援してる｣


幸村くんなら、きっと


あっさり勝ってしまうんだろうな




幸｢…なんだか、恋人のような会話だね｣


にこやかに、普段通りにいうものだから


思わずうんって頷いてしまいそうで


とっさに我に返った


｢な、何言ってるの！？｣

続く  (更新停止中) お気に入り登録で更新通知を受け取ろう

←第２８話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す