絢城柧乃葉5 ページ29
真っ直ぐ前を見つめる髪と同色の瞳。
肩まで掛かりそうで掛からない茶髪。
そんな容姿の少女がいた。
少女の名前はコノハ。素直で笑顔が眩しい少女だった。
あの日までは…
「ただいま。兄さん。今日の晩御飯何?」
「コノハの好きなハンバーグだよ。頑張ってるからね。」
そんな日常がいつまでも続くと信じていた。
ドゴォンッ
10歳の少女の目の前に血飛沫が舞い散るまで。
「なんで…遥……」
コノハの兄・ハルカがトラックに轢かれた。
「うぁあああああああ…ッ!!」
少女はそれ以来、PTSTによりトラックを見ると気絶する
ようになった。
少女は兄が死んで10日後、シロウと言う少年の家に引き取られた。
少女は捻くれて同性と関わる事を嫌っていた。
カッ…
菊「柧乃葉…?」
あ…そうだ。また思い出してたんだ。
菊「大丈夫?遥の事思い出した?」
柧「そうかも。でも大丈夫。」
菊「一人で抱え込むのやめてくんない?隠し事とか凄く腹立つし。」
柧「…わかった。」
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作者名:湯のみと参加して下さっている隊員各員 x他4人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kuga kanoshi/
作成日時:2015年3月11日 21時