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赤城仁花 38 ページ2

凛ちゃん、柚宇ちゃん達が帰って行き約何分か経った。私はふぅと息を吐きベッドに寝る。

赤城「泣いた事ツツいてくれなかったな〜」

苦笑い混じりで呟く。皆の事だから気にしていないのかも知れないし本当に聞こえなかったのかもしれない。

赤城「まあ我が儘だし、我慢しなきゃ!」

『皆に頼ったら行けない』・・コレを最近忘れて居て怖い。皆の事を守るのは私なのだから、
私が泣いてどうする。泣いたって消えるものは
消えてしまうのだから。それを消えさせない為に私はまだ生きるのだから。

赤城「・・うふふっ♪ぬいぐるみさんには感謝しなきゃなぁ〜。」

今回の件、迅さ・・ゆうちゃんの予知と凛ちゃんと狐雨ちゃんが私がかつて無くした月燐を見つけてくれていなかったら私がグサグサ刺されただけじゃすまなかった。凛ちゃん達も怪我したけど回復したしね〜。

廊下にも人気が無く、基地の中でも端っこな医務室には沈黙が続く。ベレー帽を外した。

赤城「・・・・もうやだ・・・・」

私は何かがぷつりと切れ、痛みと寂しさで泣いてしまった。

赤城「あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああぁぁあ!!!」

私は誰も居ない事を確認して痛みに耐えれず叫ぶ。

痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い

寂しい寂しい寂しい寂しい寂しい寂しい寂しい寂しい寂しい寂しい寂しい寂しい寂しい寂しい

前まで一人は平気だったのに。

皆と出会ってしまってからいつかまたあんな事が起きるのか不安でたまらない。

また失う?失う?失う?守れない?守れない?

消える消える消える消える消える消える消える消える消える消える消える消える消える消える

ことりっ。

刹那、そんな音がした。

私は声をしまい込んでいつも通りにする。

ベレー帽を付けていつもの赤城。

赤城「なんだぁ!物音か!!ビックリした!」

本当の物音らしく周りを見渡す。

誰も居ない、気配すらしない。

赤城「ふぁああ・・・今日はもう寝ようかなぁ
誰も来ないし皆忙しいと思うし〜!」

私は千佳から貰った金平糖をひとかじりすると
寝てしまった。

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作者名:湯のみと参加して下さっている隊員各員 x他4人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kuga kanoshi/  
作成日時:2015年3月11日 21時

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