自由奔放 ページ9
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「でも、我々にはまだ優秀なキーパーはいますからね。西蔭君、頼みますよ。」
話を聞く限り、円堂はチームのキャプテン兼正ゴールキーパーなのだろう。
精神的な要だけでなくかなり重要なポジションが抜けることで、チームに大きな影響が出なければいいのだが…。
「ごめんね紫音ちゃん。思ったより長引いたね。」
皆が不安げな表情で去って行くなり、吹雪は真っ先に厨房のカウンター裏に潜る紫音のところに来た。
手を貸して貰いながら立ち上がり、紫音は膝の埃を軽く手で払った。
「私は平気だけど、チームの方は大丈夫なの？自分で言うと調子乗ってるみたいだけど、私も試合には出られなさそうだよ。」
「話は聞いてたと思うけど、雰囲気は良いとは言えない。だけど、キャプテンがいないって理由だけで、簡単に負けるわけにはいかないからね。」
「そう。……ところで、私は君と話してた男の子にどう思われてるんだろうね？」
「風丸君のことかな？」
「名前はわからないよ。黙って聞いてれば、チョコマニアとか森で昼寝とか。いや、チョコマニアは否定出来ないけど…。」
陰口とはいえ一部は認めてしまう紫音に、吹雪は ふっと顔を綻ばせた。
「君が森の芝生でお昼寝してるところを、僕と風丸君で起こしに行ったことがあるんだ。
確か紫音ちゃん、あの日は１日練習サボったんだよね…。」
信じ難い前科を知って紫音は うげっ、と高く澄んだ声のまま軽蔑するような目に変えた。
その目を向けている相手は自分なのだが。
「もし１日レッスンをサボったら、今の私なら母さんになんて言われるか…。」
「あはは、紫音ちゃんは成長するにつれて随分自由奔放になったんだね。」
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ツナ(プロフ) - 怪盗あーるさん» わぁ、ありがとうございます！最近リアルでやらなきゃいけない事が溜まってるんですけど、更新途絶えないよう頑張ります(笑) (2020年4月27日 0時) (
レス) id: 04f33d8056 (このIDを非表示/違反報告)
怪盗あーる - いつも更新を楽しみにしています。これからも応援しています! (2020年4月26日 21時) (レス) id: 6e9264e8f1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ツナ | 作成日時：2020年4月7日 18時
