いずれ地獄でお会いしましょう【へし切長谷部】

焦り ページ28

長谷部side


気が付けば
夜になっていた


帰ってきてから
無駄な時間しか過ごしてない


「あいつ…」


光忠にあんな事を言われ
少々取り乱した


しかし、冷静になって考えてみた


「まんまと嵌められたな」


主が俺を捨てるわけがない

俺じゃなくても
主はこの本丸の誰一振りとも
捨てるわけないだろう

だから、歌仙も助けたんだ…主は

「はぁ…貴方ってお人は」


俺は少しでも敵を処分したいというのに


なぜ応えてくれない


そういえば、主にお願いしたい事があった

折角得たこの力
一度試してみたい

さっきは思わぬ出来事があり
奴を刺してしまったが


「手入れ部屋だろうか」

コンコンとノックをし
手入れ部屋を開ける


「…貴様」

中には
布団に横たわる歌仙がいた

「急に刺して悪かったな
だが、次同じことをしたら命はないと思えよ」

主はあくまでも俺のだ

貴様の主ではない

「…あぁ」

「ところで、主はどこにいる」

手入れ部屋に来たものの
主の姿がない

「主なら燭台切に連れて行かれたさ」

は？

「寝言じゃないだろうな？それは」

「僕が嘘をつくようにみえるかい？」

チッ…

「礼を言う」


全ては彼奴の思惑通りか


俺は急いで光忠の部屋に向かった

罪→←愛が欲しい

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