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助け ページ21

なんで…

帰りは明日のはずじゃ…


「へし切長谷部。戻りました。
俺の刃は、今代の主のためだけにあります。」


歌仙を刺した刃を鞘に仕舞い

まるで私のためにやったというような
言葉を放つ


『来ないで…』

恐怖から足が震える


「あぁ…主、そいつに毒されてしまったのですね」

目の前には赤に染まり行く歌仙
痛みのせいか意識が飛んでいる


早く手入れを…っ


「ご安心ください。
主を害するものは俺がすべて排除致します」


歌仙を抱え
手入れ部屋に向かおうとするが

長谷部に捕まり身動きがとれない


『離して…長谷部』


「なぜ?俺を拒むのですか主?」

抵抗するも
更に力を入れられる

「主…っ…主主主!!!」

ただ、主と叫ぶ長谷部の目には光などない

『ヒッ…』

誰か…誰か助けて


「なんだか騒々しかったから
踵を返してきたけど…
帰って来てたんだね長谷部君」


声の聞こえる方に目を向けると
そこには、本丸に帰ったはずのみっちゃんがいた


『みっちゃん…』

正直みっちゃんとも今は関わりたくない


けど、一大事だ

ここで歌仙を折らせるわけにはいかない


「光忠か」


ピリッとした空気に緊張が走る


「おかえり長谷部君」

私は精一杯目で訴える

みっちゃんに助けてと


「ちょっと二人で話したいことがあるんだけど」


私の思いに気付いたのか

みっちゃんが長谷部を引き離す


「今取り込み中なんだが」

「僕にはそう見えないけど?」

「貴様…喧嘩を売っているのか」

「やだな〜長谷部君
僕そんな野蛮じゃないよ」


長谷部の言葉を上手く流し
場を設けようとするみっちゃん


ぼーっと二人を眺めていると

みっちゃんが口パクで
"早く"とサインを送った


それにハッとし

私は歌仙を肩に背負い
手入部屋へ向かった

『ごめんね歌仙…私のせいで』


今、治すからね



お願いだから…生きて

傷→←人生



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(プロフ) - 宙さん» ありがとうございます!素敵な作品だなんて光栄です>_<こちらこそ読んでいただきありがとうございました!! (2017年12月22日 22時) (レス) id: a4f3ccf7ff (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 連載お疲れ様でした!ヤンデレ大好きなので悶え苦しみながら見させて貰いました!!素敵な作品を有難う御座いました(*´∀`*) (2017年12月22日 22時) (レス) id: a57b441503 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 木野真奈さん» 無事に完結いたしました!はは…やりかねませんねwありがとうございます! (2017年12月20日 17時) (レス) id: a4f3ccf7ff (このIDを非表示/違反報告)
木野真奈(プロフ) - 来れなかった間に終わってた・・・なんか、主さんが消えた後でショックすぎてみっちゃんが手当たり次第折りそうで怖い・・・お疲れ様でした次回作も読ませていただきます (2017年12月20日 16時) (レス) id: 088ecfe5cf (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 有里雨さん» ありがとうございます!次作も頑張らせて頂きますね!こちらこそありがとうございました(*^^*) (2017年12月19日 0時) (レス) id: a4f3ccf7ff (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2017年11月2日 17時

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