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人生 ページ20

その場に残された私は

みっちゃんに言われた
言葉について考えていた


《主ってば、いつも長谷部君にベッタリでさ
少しも僕のことを見てくれはしない》



確かに…
いつも傍には長谷部がいた


傍にいたけれども

自分から他の刀剣に
話しかけることも出来たはずだ

『この1年…何やってたんだろ、私』

長谷部を言い訳に
逃げてるだけじゃないか

「風邪ひくよ、主」

突然、目の前に手が差し伸べられる

『歌仙…』

その手を取り、彼の名を呼ぶ

「早く本丸に入ろう。朝餉も出来ているよ」

『うん、ありがとう』


歌仙の手は暖かくて
私の心を満たしてくれた


『この本丸に平和は訪れるのかな』



長谷部の事があり


みっちゃんの事もあって


今は頭がいっぱいだ


「今は平和じゃないとしても
僕が必ずそうしてみせるさ」


『なんでっ…』

歌仙はどうしてそこまで…


「何でか…心外だなぁ…僕は主の初期刀だよ?
主は自分の審神者人生に関わる第一刀を
僕に任せてくれたんだ
それなら、期待に応えるのが僕の役目だろ?」


『歌仙…』


貴方を初期刀にして良かった


「寧ろ、今までごめんね
主のことちゃんと守れなくて…」


そんなこと言わないで…


歌仙は何も悪くない


今にも泣き崩れそうな歌仙を
抱きしめる


『過去はもう変えられない…』

それは貴方達が日々
時間遡行軍戦っているように

変えてはいけないし

やり直すことは不可能だ


『今はこの現状を受け止めよう』


「あぁ」


『そして、私達の手で本丸を平和にしよう…』


「そうだネッ?!…カハッ…っ!」


へ…


何が起きたの??


歌仙…どうして胸が赤いの?




「ハハッ…恨みはないが死んでもらおうか歌仙兼定」


そこには薄く笑う歌仙を刺した人



「なぜっ…貴様が…ここにっ」




どうなってるの…


何でここに


『長谷部がいるの…?』



この本丸の平和は
もう二度と訪れないと

私は積み木のようにその場で崩れ落ちた

助け→←感情



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(プロフ) - 宙さん» ありがとうございます!素敵な作品だなんて光栄です>_<こちらこそ読んでいただきありがとうございました!! (2017年12月22日 22時) (レス) id: a4f3ccf7ff (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 連載お疲れ様でした!ヤンデレ大好きなので悶え苦しみながら見させて貰いました!!素敵な作品を有難う御座いました(*´∀`*) (2017年12月22日 22時) (レス) id: a57b441503 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 木野真奈さん» 無事に完結いたしました!はは…やりかねませんねwありがとうございます! (2017年12月20日 17時) (レス) id: a4f3ccf7ff (このIDを非表示/違反報告)
木野真奈(プロフ) - 来れなかった間に終わってた・・・なんか、主さんが消えた後でショックすぎてみっちゃんが手当たり次第折りそうで怖い・・・お疲れ様でした次回作も読ませていただきます (2017年12月20日 16時) (レス) id: 088ecfe5cf (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 有里雨さん» ありがとうございます!次作も頑張らせて頂きますね!こちらこそありがとうございました(*^^*) (2017年12月19日 0時) (レス) id: a4f3ccf7ff (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2017年11月2日 17時

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