小児科病棟の日常【浦島坂田船】【ATR】 続

カルテ４７． ページ6

※番外編です。そらるさんがまだ日本にいるときの話です。



「今日は晴れてるねー！」


全員の体調が悪くない日なんて、結構珍しかったりする。

そういう日は、私もテンションが上がったり。


「今日、外行きたい！」


はいはい、と元気よく手を挙げたまふまふに苦笑。

だけど、ほかのみんなも期待したような目でこっちを見てくるから、


「ちょっとだけね？」


私も彼らに甘くなる。







「さかたん、絶対に外さないでね？」

「分かってる！」


日光アレルギーだから、少し暑いかもしれないけれど、長袖長ズボン。

誰にも忘れ物はなさそうだ。

準備は万端。それでは、

「レッツゴー！」







お昼ご飯を食べた後は、皆のお楽しみだ。


「今日は何の日でしょうか？」


分かる人ー、と聞くと、全員の手が上がっている。

少し前までは、志麻は手を上げようとしていなかったし、よくよく考えたら、luzはいてすらなかったのだ。


「じゃあ、そらる、答えてみて。」

「…今日は、七夕。」


はにかみながらも答えるそらる。

こういうことは、結構恥ずかしいと感じているのかもしれない。


「正解。今日は、みんなの願い事を天にお願いする日。るすくんは初めてだよね。」

「うん。なんかあるん？」


この病院では、患者には１人２枚の短冊が配られ、１，２個のお願いを書くことができる。それをロビー前に、七夕の日の２日前から置いてある笹に吊るすのだ。

そう説明すると、luzの目が輝きだした。…犬だ((


「俺も書けるん？」

「そうやで。るったんも一緒に書こうや。」



最初はバラバラだったみんなが、今では一つにまとまって、ずっと一緒にいるようになった。


そんな光景が見れて、嬉しく思うのは私だけではないだろう。









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前半でした！


後半が七夕に間に合わなかったので、せめて前半だけでも間に合わせたかった…という思いで公開させていただきました！



コメントがなさすぎて萎えてます…コメント下さい(´・ω・｀)




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