【煉獄杏寿郎】全力で救いたい！【トリップ】現代・番外編

三 ページ4

『…うーん…』

店頭に並んでいる服を見つめ、どれも可愛いなと呟く。

私は今大学の近くにあるデパートに来ていた。
今日は食材を買いに来たのだが、日曜日な為か中々混んでいる。

何度も来ている場所だが広くていつも迷う。方向音痴は治らなかった。
スーパーまで行く途中、落ち着いた雰囲気の服屋を見つけて入ってしまった。

お金は…ある。一着だけ買っちゃおっかな。
そうと決まればと、可愛くて合わせやすそうな服を探す。

そうして店内を見て回り、二十分くらい経っただろうか。
服を選ぶのって意外と時間を掛けてしまうよね。

『あ、ワンピース可愛い』

リボンがついたシンプルなデザインで、少しダボッとしたワイン色のワンピース。
これなら服の組み合わせとか考えなくてもいいし、何より一目惚れだ。値段も手頃である。
サイズを確認しすぐに購入した。

…杏寿郎さんにも見せたいなぁ。
あの人なんでも似合うって褒めてくれるからなぁ。
しかもどこが似合ってるか具体的に言ってくれるし。ちょっと恥ずかしいけど、あれまじで自信つくから。
ほんとスパダリ。好き…。

そんなことを考えながら、ルンルン気分で店を出て、デパートの一角にあるスーパーへと向かった。

四→←二

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す