陸拾捌 ページ21
「妬ましいなぁあ、お前本当に、いい男じゃねぇかよ、なあぁ!」
「まぁな、俺は派手で華やかな色男だし当然だろ。女房も三人いるからな」
「お前女房が三人もいるのかよ。ふざけるなよなぁ、許せねぇなぁぁ」
女房3人は確かに傍から見るとふざけるなってなるよね、うん。
妓夫太郎は血鬼術 飛び血鎌を発動する。
薄い刃のような血の斬撃が無数に襲いかかる。
「音の呼吸 肆ノ型__響斬無間!」
『夜の呼吸 陸ノ型__夜凪』
その斬撃を二人で相殺していく。
「炎の呼吸 伍ノ型__炎虎!」
その隙をつき、大きく妓夫太郎に振りかぶる炎。
「やはりそう一筋縄ではいかないな!」
しかしそこには堕姫の帯で身を守った妓夫太郎がいた。
「俺たちは二人で一つだからなあ」
同時に首を切る、か。本当に厄介だな。
『善逸くん、伊之助くん!』
「おう!蚯蚓女のことは俺達に任せろ!」
善逸が高速で堕姫を追っていく。
炭治郎は無理はしないで欲しい。
「俺は少年達の加勢にいこう!」
『お願いします!』
煉獄さんは善逸達のほうへ向かっていく。
きっと堕姫が、兄が目覚めたことで先程より強くなったと気づいたのだろう。
『宇髄さん、援護します。好きに動いてください』
「おう、そりゃ派手に助かるぜ!
音の呼吸 壱ノ型__轟!!」
爆発が起きる。派手だな。
「騒がしい技で押してきた所で意味ねぇんだよなあ」
妓夫太郎は余裕の態度で攻撃を防いでいる。
その後も中々攻撃が通らないようだ。
ならばその防御を私が崩すのみ。
『夜の呼吸 壱ノ型__寂静の零時』
「通じねぇなあそんな攻撃…、」
『弐ノ型__夜神楽』
「ッ!」
壱ノ型でわざと遅く刀を振る。
そして弐ノ型で速度を元に戻す。
すると意外と簡単にも目の錯覚が起き、視界にブレが生じるもんだ。
隙ができた。今だ。
「音の呼吸 伍ノ型__鳴弦奏々!!」
大きな爆発と斬撃が突進していく。
その刃は確実に頸を捉えた。
そうだ、堕姫の方は。
「お兄ちゃん何とかして、お兄ちゃん!」
とっくに頸は切れていた。何も心配はいらなかったようだ。炎柱もついていたし。
二つの首が地面に転がった。
勝った。
しかしその瞬間、ぞわりと気配を感じた。
…血鬼術の気配。
「逃げろぉおおおっ!!!!」
宇髄さんが叫ぶ。
みんなは一箇所にいる、守りきれる。
やるしかない!
体が熱くて、でも冴えきった感覚。
目の前に迫る旋回がスローモーションのように見えた。
『夜の呼吸 陸ノ型__夜凪』
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Haruka(プロフ) - 煉獄さん推しなのでとても感動しました。 (2021年9月10日 22時) (レス) id: c2932dcf70 (このIDを非表示/違反報告)
ナキサ(プロフ) - 蓬莱寺さん» ありがとうございます!!更新頑張ります!! (2021年1月12日 23時) (レス) id: 9d3d6315a8 (このIDを非表示/違反報告)
ナキサ(プロフ) - すみっコぐらし好きの隅華(仮)さん» すみません、中々時間が取れなくて…!!続きを待ってくれているのはとても嬉しいです、ありがとうございます! (2021年1月12日 23時) (レス) id: 9d3d6315a8 (このIDを非表示/違反報告)
蓬莱寺(プロフ) - 続き気になります。更新楽しみにしてます (2021年1月12日 8時) (レス) id: de353d3df7 (このIDを非表示/違反報告)
すみっコぐらし好きの隅華(仮) - 早く更新して下さい!お願いします!m(_ _)m (2021年1月6日 20時) (レス) id: d6919b39a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ナキサ | 作成日時:2020年12月19日 2時