伍 ページ7
胡蝶姉妹を拝んでいたが、一気に現実に戻された。
「貴方、どうしてあんな森に一人でいたんです?」
『え、えっと、』
「その変な格好は?」
はい、私は今しのぶさんに質問攻めにされています。
そうだよね、そりゃ疑うわな。
「ダメよしのぶ。それじゃ答える間が無いわ」
「姉さん!でもこんな怪しい人、」
「しのぶ」
しのぶさんはうっとバツが悪そうに顔を背けた。
うんうん、変なやつを招き入れて姉を危ない目に遭わせたくないよね。
「ごめんねぇ、ゆっくりでいいから聞かせてくれる?」
『…はい』
どうしようか、未来から来たって言うべきだろうか。…いや、言うべきじゃないよな。
『その、えっと、この服は西洋の服です』
服から説明スタートしちゃった!!うわぁ変人!!
『父は貿易会社で働いていて、母は服を作る仕事をしていた、らしくて』
「らしい?」
『はい、その…。家族仲はお世辞にも良好とは言えなかったので、よく事情は知りません』
とんだ嘘である。でっち上げにも程がある。
キングオブでっち上げである。
『だからこんな、西洋の格好をしていました』
「そうだったのね!じゃあ森にいたのは?」
『親と喧嘩して出ていけと言われてしまい…。二度と帰ってくるなとも言われたので途方もなくさまよっていたらいつの間にか森に』
キングオブでっち上げである。
それでもカナエさんは信じてくれたらしく、しのぶさんも疑いはするものの納得はしてくれたらしい。ありがとう愛してる。
私は暫くは蝶屋敷に置いて貰えるらしい。
ふと置いてある鏡を見ると、私は少し若返っていた。きっと14歳くらい。
そういえば電話しようとした時に見た時刻と、煉獄さんが森へ到着した時刻を照らし合わせると。
私はなんと鬼と3時間近くきゃっきゃうふふと戯れていたとか。
なんてこった。頑張りすぎじゃないか私。
やっぱりトリップ特典的なの絶対あるわ。
思わず遠い目をしたその時だった。
「失礼する!!」
大きな声で入ってきたのは、そう、そうですよ!!推し!!!!!!!!(クソデカボイス)
えぇ〜改めて見てもかっこよすぎて無理〜えぇ〜!!
ちょっと幼いの可愛すぎ〜!!!きゅんきゅんするわぁ〜!!!
445人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
蒼の戦姫ナキサ(プロフ) - 5262さん» コメントありがとうございます!励みになります! (2020年12月17日 11時) (レス) id: 9d3d6315a8 (このIDを非表示/違反報告)
5262(プロフ) - 初めましてコメント失礼致します。続きが楽しみです!大変だと思いますが更新頑張ってください、応援してます (2020年12月15日 17時) (レス) id: e1b40e07f2 (このIDを非表示/違反報告)
蒼の戦姫ナキサ(プロフ) - コメントありがとうございます!夜はいいですよね! (2020年12月7日 23時) (レス) id: 9d3d6315a8 (このIDを非表示/違反報告)
レイレイン - 夜が好きッ!?私と同じだ… (2020年12月7日 17時) (レス) id: 5a04a92c31 (このIDを非表示/違反報告)
蒼の戦姫ナキサ(プロフ) - yersk0402さん» ありがとうございます!!煉獄さんに会いたいですよね!!更新頑張ります! (2020年12月6日 20時) (レス) id: 9d3d6315a8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ナキサ | 作成日時:2020年11月28日 20時