参拾肆 ページ36
そうしてまた1年の時が経った。
わたし16さい！
徐々にトリップ前の年齢に近づいてるわ。
義勇さんが水柱に、煉獄さんは炎柱に就任した。
…あるぇ！？！？
煉獄さんちょっと早くない！？
義勇さんは原作通りだけど煉獄さん早くない！？
もしかしてお父様の稽古パワーが働いたのか。そうなのか。あれ相当厳しいからな。
いやまぁそれは置いといて。
とうとう原作が始まる。
噂では近々柱合会議が行われるそうだ。
あれだよ、「俺は失礼する」だよ。「俺はお前らとは違う」だよ。圧倒的言葉の足り無さね。
因みに義勇さんとの仲は良い方。だって兄弟子ですもの。兄妹みたいなものです。
名前呼びも余裕で許してもらえた。
「それで、いつになったら俺は名前で呼ばれるんだろうな？」
こちらをじっと覗いてきたのは煉獄さんだった。最近はより圧が強くなった気がする。いや確実に強い。
『…いつかです』
はい、煉獄さんは煉獄さんのままでした。
だって推しを名前で呼んでみろ心臓がｷﾞｭｩﾝｯって爆発する！！！
煉獄さんは、むぅ、と不満そうに唸った。
なにそれ可愛い愛してる。
愛してるのはいいんだけど手は離してくれねぇかな。心拍数やばい。え、これ私痣出るんじゃね？((
あまり顔に出ないタイプでよかった…。
『手、離してください』
「君が俺の名前を呼んでくれたら考えよう！」
グッと力を入れ抜け出そうとするが、煉獄さんは更に力を込める。
最終的には力勝負になった。
「カァ！伝令！西南ノ森デ救援要請！直チニ向カエー！」
『了解』
スパッと鬼の頸を斬り終えた時、そんな伝令を受けた。私は鎹烏が誘導する方へと走り出す。
私の鎹烏は他の子よりも明らか速いスピードで進んでいく。
私の速さについていけるよう訓練していてくれたらしい。なにそれ好き。
今度美味しいもん食べさせてやるからなー！
誘導先で着いた森は、確かに重い空気を漂わせていた。
走るスピードは緩めないまま、鬼の気配を探る。
『…いた』
体を右へと方向転換させた。
木々を避けながら、だんだん気配へと近づいていくのを感じる。
鍔の内側を左手の親指で押し上げた。
『夜の呼吸 伍ノ型』
視界が鬼の姿を掠めたところで、右足を思いっきり踏み込む。
『＿＿闇夜の一刻』
気配を消し最速で水平に振った刃は、いともたやすく鬼の頸を捉えた。
ころり、と頸は転げ落ちる。
随分大柄の鬼だ。目には“下弦の参”と刻まれている。
あらら、十二鬼月だったか〜。
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蒼の戦姫ナキサ(プロフ) - 5262さん» コメントありがとうございます！励みになります！ (2020年12月17日 11時) (
レス) id: 9d3d6315a8 (このIDを非表示/違反報告)
5262(プロフ) - 初めましてコメント失礼致します。続きが楽しみです！大変だと思いますが更新頑張ってください、応援してます (2020年12月15日 17時) (レス) id: e1b40e07f2 (このIDを非表示/違反報告)
蒼の戦姫ナキサ(プロフ) - コメントありがとうございます！夜はいいですよね！ (2020年12月7日 23時) (レス) id: 9d3d6315a8 (このIDを非表示/違反報告)
レイレイン - 夜が好きッ！？私と同じだ… (2020年12月7日 17時) (レス) id: 5a04a92c31 (このIDを非表示/違反報告)
蒼の戦姫ナキサ(プロフ) - yersk0402さん» ありがとうございます！！煉獄さんに会いたいですよね！！更新頑張ります！ (2020年12月6日 20時) (レス) id: 9d3d6315a8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ナキサ
| 作成日時：2020年11月28日 20時
