【煉獄杏寿郎】全力で救いたい！【トリップ】

拾陸 ページ18

修行3日目。


「素振り500回！」
『はい！』

回数追加されると腕が死ぬ。



「山へ登れ！」
『はい！』

罠の殺意なんとかならんか、鱗滝さん。









修行10日目。


「かかってこい！」
『はい！…んえっ！？』

転がし祭りで受け身練習。
強すぎでしょう先生。



「刀を折ったらお前の骨も折る」
『エッ、は、はい…』

シンプルに恐怖。



「今日から刀を持って山を下れ」
『はい！』

刀が死ぬほど(比喩じゃない)邪魔。今すぐ捨てたい。









修行20日目。

「今日から呼吸法と技の型を覚えてもらう」
『はい！』

おぉー！！やったー！！！！！キター！！！！！と思ったけど。
…実はこれもまた地獄の始まりでした(遠い目)




「お前は水だ」
『はい…？』

ちょっと何言ってるか分からない。




「早く行け」
『うわぁっ！！鬼畜ぅうう！！』

滝壺へ崖から突き落とすのは良くない。最悪死ぬから。




「違う！」
『いっ、ちょっ、容赦なさすぎませ、ぐはっ』

呼吸法の習得中腹をガンガン殴られる。









そうして修行開始から3ヶ月。



「もう教えることは無い」
『…え？』

え、いやまだ3ヶ月しか経ってなくない？
早くない？炭治郎は1年かかってたでしょ？
もうちょっと、もうちょっと面倒見てくれませんか。ちょっと不安なんですけど。

『ほ、本当に無いんですか』
「無い」

即答。望みはバサッと切られた。
なんてこったい。

「…次の最終選別まであと１ヶ月」
『！』
「それまで準備しておくこと。儂がダメだと判断した場合、行くことは許可せん」

そう言って鱗滝さんは家へ戻っていった。

…最終選別へ行くチャンスが巡ってきた。
鬼殺隊に入る、チャンスが。

期間が与えられたんだ、もっと力をつけれるはずだ。

まずは毎日素振り1000回。

山下りwith罠も1回はしておきたい。

受け身を取る転がし祭りはもう出来ないから、どうしようか…。
とりま柔軟でもして体を柔らかくしよう。

私の強みの一つは速さだから、走り込みもしておきたいかな。

あとは…水の呼吸を体にもっと馴染ませること。
しかし、なんだろう。

水の呼吸は少し違和感を感じた。
ほんの少しの違和感。

おそらく煉獄さんの直感通り、水には近いのだろう。炎とか私に絶対合わない気がする。

けれど、どうにもピタッとはハマらない。
これって鱗滝さんにも相談するべきなのかなぁ…。いや、一応自分で考えてみよう。

とりあえず目指すは常中！常に呼吸を意識するとしますか！

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