【短編集】誰かと甘いひとときを2【仮面ライダー・戦隊】

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「剛、どうしたの？ぼーっとしちゃって。」
「んー？いや、ちょーっと出会ったころを思い出してた。」

ま、これは3年も前の話。今じゃすっかりさん付けもとれて、仲良くやってる。

「出会ったころかぁ…最初からかっこよかったよ？剛は。」
「…ありがと。今日やけに素直じゃん。」
「そうかな〜？」

彼女は驚くことに、ほんとにアメリカもスペインもイタリアもトルコもついてきた。しかも超頭いいらしくて行った国の言葉だいたい話せた。

あと、彼女の苗字も「詩島」になったりして。色々あった3年間だった。

「今日霧子さんたち来るんでしょ？」
「おぉ、そろそろ着く頃だと思うけど。」

進兄さんのとことも交流があって、こうやって月に1回どっちかの家でご飯食べたり酒飲んだりしてる。今日も飲み明かすことになんのかな。



「あれ？莉乃ちゃん今日は飲まないの？」
「今日は、っていうか、しばらくは飲めないんですよ霧子さん〜…。」

日本酒片手に盛り上がる女性陣。でもたしかに莉乃は飲んでないみたいだ。

「しばらく？なんか予定でもできたのか？」
「進さんたちには申し訳ないんですけど、お先です！」

「お先？俺、特になんも聞かされてないんですけど？」
「んふふ…剛、家族ひとり分増えるから、これからはちゃーんとふたり分守ってね？」

「…えっ、ちょっ、は！！！？」

とりあえず、名前考えるとこから始めるか。

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