【短編集】誰かと甘いひとときを2【仮面ライダー・戦隊】

・ ページ48

警護を始めてから1週間もしないうちに、ストーカーの身元が割れた。
ストーカー、黒木は彼女と同じ大学のサークルに入っている男で、こちらの読み通りロイミュードだった。

「そんな…黒木さんが…？」
「防犯カメラの映像や目撃情報から考えて、間違いないと思います。」

姉ちゃんが莉乃さんに捜査結果の報告をしている。続けて進兄さんから、黒木がロイミュードであることを説明した。

「驚いて…います…。黒木さんが…怪物に……。」
「…でも安心して。莉乃さんのことは絶対に私たちが守ります。」

その日はもう暗かったから、翌日の15時、サークルが終わったころを目処に作戦を決行することになった。



ﾋﾟﾋﾟｯ
『姉ちゃん？聞こえる？』
『ええ、聞こえてるわ。』

彼女には自宅で姉ちゃんと一緒に待機してもらって、俺たちは外の見張り。

『来たぞ！剛、後ろに回れ！』
『りょーかい！』

無線でやり取りをしつつ、黒木を挟むように移動。進兄さんとコンタクトをとって、突撃を待つ。

『剛、いまだ！』
「っしゃきた！」

「黒木だな。貴様がロイミュードであることはわかっている。正体を現せ！」
「…邪魔な虫だなぁ。莉乃ちゃんは僕だけのものなのに…割り込まないでくれよ…！」

そう言いながらやつはロイミュード体に変化した。すかさずこちらもベルトを装着する。


-Start your engine!-
-シグナルバイク！ライダー！マッハ！-

「レッツ…「変身！」」

-Drive!Type Speed!-
「追跡、撲滅…いずれもマッハ！！仮面ライダーマッハ！！！」

「行くぞ剛！」
「おっけー進兄さん！」

・→←真に彼女を守れるのは誰か【K/剛】

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す