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夜の9時をまわり、ようやく或人は社長業務から解放されて自宅へ。
ガチャリ、と玄関扉をあけて自分の物ではないヒールの靴が綺麗に整っているのを見ると、或人はぱぁっと笑顔になって急いで靴を脱いだ。
「莉乃!ただいまー!!」
「あ、おかえりなさい或人!今日の夜ご飯はハンバーグだよ!」
そこには眩しいばかりの笑顔で或人を出迎える莉乃の姿があった。或人は思いっきり莉乃に抱きつく。
「うわわ…!どうしたの或人。今日はいつにも増して疲れてるね?」
「…今日の昼、莉乃すんごい冷たかった。」
莉乃を抱きしめて肩にぐりぐりと頭を押し付けながら、或人は拗ねたように言った。
「ご、ごめんね…?或人は社長さんだから、一社員である私とあんまり親しいと怪しまれるし、それに…。」
「それに?」
莉乃は今日の行動のわけを話し、若干顔を赤らめながら続ける。
「それに、ああやって割り切らないと、ほっぺた緩んじゃうんだもん…。」
「…なにそれ。」
或人はボソリと呟く。
「なにそれ…可愛すぎか…?俺の彼女可愛さ100点満点か…?えぇー…一生大切にする…。」
「或人、この距離だよ、全部聞こえてるよ、恥ずかしい。」
莉乃は或人を引き剥がして、改めて或人の顔をしっかり見つめた。
「或人、今日も1日お疲れ様。社長の仕事に仮面ライダーに、大変なこといっぱいだろうけど…私、少しでも力になれるように頑張るからね。」
いつでも頼ってね、と莉乃は微笑み、或人の頭を撫でた。
「莉乃…うん。ありがとう!俺ももっと頑張るよ。ヒューマギアが人間と一緒に笑える世界を作れるのは、俺だけだから!」
或人の決意に莉乃は笑って頷く。
「さ!なにはともあれ、まずはお腹を満たそう!」
「待ってましたー!!!」
こうして今日も夜は更けていく。
でも、大切な人と一緒だから、明日もきっと頑張れる。
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みかげ(プロフ) - スピカブラックさん» すみません、だいぶ前に書き上げていたのに、公開したつもりになって非公開のままで…お待たせしました!! (2020年6月12日 23時) (レス) id: 042acd99ca (このIDを非表示/違反報告)
みかげ(プロフ) - 瑠花さん» お久しぶりです瑠花さん!!!バーニングな迅さん、難しかったんですけどもうなんか大人にしとけばいいだろうと思って書きました!!(おいこら)いつもコメントしてくれてほんとにありがとうございます!またリクエストしてくださいねーー!! (2020年6月9日 1時) (レス) id: 042acd99ca (このIDを非表示/違反報告)
みかげ(プロフ) - スピカブラックさん» かしこまりました!しばしお時間いただきます! (2020年6月9日 1時) (レス) id: 042acd99ca (このIDを非表示/違反報告)
瑠花 - みかげさん» お久しぶりですみかげさんー!!!しばらく見れてなかったんですがバーニング迅さん!!!ほんとに初ですかってくらいバーニング迅さんでした!!!!素敵な迅さんをありがとうございます!!体調等色々気をつけてお過ごし下さい…! (2020年6月8日 9時) (レス) id: 8c3e454506 (このIDを非表示/違反報告)
スピカブラック - リクで時雨で甘で書いて欲しいです! (2020年6月8日 1時) (レス) id: d87ef36352 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みかげさん@仮面ライダー | 作成日時:2020年1月2日 11時