〇続、守備範囲外なので結構デス【K/垓】 ページ29
misoraさん、リクエストありがとうございます!
「あなたも…懲りませんね、天津社長。」
「あなたが首を縦に振るまで、私はあなたを追いかけ続けますよ。」
今日も今日とて飽きもせずやって来やがったこの天津垓とかいう社長。いい加減しつこい男は嫌われるぞってことを脳裏に刻み込んでやりたい。
「何度お話をいただいても、私の答えは変わりません。」
「なぜそこまで私を拒否するのか…、理由をお聞かせ願いたいですね。」
あ…?理由を聞かせろだと…?そんなもん………。
「そんなもん…、あんたが守備範囲外だからに決まってんでしょうがぁぁぁ!!第一にいま御社は我社と対決中ですよね!?それに度重なる我社の社長へ対する慇懃無礼で傍若無人な仕打ちの数々!そして実年齢の差!私があなたを好きになれる要素は全くもってこれっぽっちも1ミリたりと存在しないんです!!」
私は早口で一気に大声でまくし立てた。目の前で社長はポカーンとしている。いい気味だ。
ちなみに天津垓の斜め後ろでは刃さんが必死に笑いをこらえている。
「わかったら、即時お引き取り願います。本音を言えばあなたには我社のゲートをくぐってほしくもないんですから。」
私は腕を組み堂々と仁王立ちして天津垓にそう告げた。
「まさか…あなたにそこまで言われるとは…。今日のところは、引き下がるとしましょう…。行くぞ唯阿。」
「ぁ…はい、社長。」
どことなくショックを受けた風貌で、まだ笑いの治まらない刃さんを連れ天津垓は帰っていった。
天津垓が会社の出口を通過した直後、あちこちから拍手が沸き起こった。ところどころから「よっ、社員の鏡!」やら「よく言った!」との声援が聞こえてくる。
「あっちゃぁ、ここ会社のロビーなの忘れてたぁ…。」
「いやぁー、莉乃ものすごい剣幕だったね!」
「力強い怒声が社長室まで響き渡ってきました。」
後ろから声を上げたのは、我らが社長の飛電或人と秘書のイズちゃんだった。にしても社長室まで声がいっていたとは…。
「ご、ご迷惑をおかけしました…。お恥ずかしい限りです…。」
「俺が口を挟むまでもなく清々する形で終わって、いやぁ良かった良かった!」
或人社長は私を見ながら、いつもヒューマギアに向けているような清々しい笑顔でそう言ってくれた。
「これでお仕事五番勝負に影響が出たら、本当に申し訳ございません…!」
「大丈夫。うちのヒューマギアは負けないからさ!」
或人社長もこう言ってくれたし…しばらくは安泰!!
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みかげ(プロフ) - スピカブラックさん» すみません、だいぶ前に書き上げていたのに、公開したつもりになって非公開のままで…お待たせしました!! (2020年6月12日 23時) (レス) id: 042acd99ca (このIDを非表示/違反報告)
みかげ(プロフ) - 瑠花さん» お久しぶりです瑠花さん!!!バーニングな迅さん、難しかったんですけどもうなんか大人にしとけばいいだろうと思って書きました!!(おいこら)いつもコメントしてくれてほんとにありがとうございます!またリクエストしてくださいねーー!! (2020年6月9日 1時) (レス) id: 042acd99ca (このIDを非表示/違反報告)
みかげ(プロフ) - スピカブラックさん» かしこまりました!しばしお時間いただきます! (2020年6月9日 1時) (レス) id: 042acd99ca (このIDを非表示/違反報告)
瑠花 - みかげさん» お久しぶりですみかげさんー!!!しばらく見れてなかったんですがバーニング迅さん!!!ほんとに初ですかってくらいバーニング迅さんでした!!!!素敵な迅さんをありがとうございます!!体調等色々気をつけてお過ごし下さい…! (2020年6月8日 9時) (レス) id: 8c3e454506 (このIDを非表示/違反報告)
スピカブラック - リクで時雨で甘で書いて欲しいです! (2020年6月8日 1時) (レス) id: d87ef36352 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みかげさん@仮面ライダー | 作成日時:2020年1月2日 11時