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大貴「光くん、余計なこと言わなくていいって。
ほら、あや帰るぞ。山田も待ってる。」
一緒に帰るために呼びにきてくれた大貴くんを見て、また顔にたくさんのシワを作ってニヤニヤしている八乙女さん。ほんと少年のようだ。
あや「大貴くん、ありがとう。
それじゃあ八乙女さんもまた明日、ありがとうございました。さようなら。」
八乙女さんは返事の代わりに先程とは打って変わったような最高のイケメン笑顔をこちらに見せて頷いて、ヒラヒラと手を振ってくれている。
大貴「は?何ニヤニヤしてんだよ、あのオヤジ。毎回山田と3人で帰ってるじゃねーか。」
対して年齢は変わらないはずなのに、オヤジなんて悪口を言いながら歩いている大貴くんに
付いていく。
涼介「あや!!お疲れ様!」
あや「涼介くん〜お疲れ様〜!
今日は一言も喋れないぐらい混んでたね。キッチンも大変だったでしょ?はぁ、疲れた、」
注文を受け取って運ぶ事が主な仕事のホールがしんどかったのだから、キッチンはそれ以上に大変だったはずだ。
それなのにとびきりの笑顔で話しかけてきてくれる涼介くん。
私がバイトを始めてちょうど1年ぐらいたった頃に入ってきた1歳年下の彼。
年下のクセに生意気に私のことを呼び捨てで呼んでいるけどほんとはとっても良い子。
彼が入ってくる少し前にキッチンでずっと働いていたベテランさんがやめちゃったから、その時期はとっても忙しかったしキツかったと思うけど、粘り強い彼のお陰でまわすことができたなぁと、少し昔のことを思い出した。
涼介「そうだね。でも俺は遊ぶためのお金を稼いでいるだけだし、働いた分だけ遊べると思って頑張れるけど、あやは一人暮らしだしなかなか難しいでしょ?尊敬するよ。」
いつも私のことをバカにしてくる涼介くんがほんとにそんなこと思ってくれてるの?って少し考えたけど、目をキラキラさせて言ってくれてるし本心なんだろうと思って答える。
あや「いや、そんなこと無いよ。家出みたいに出てきた私が悪いんだし、、
それに2年も同じ生活してるともう慣れてきたしね。」
大貴「何言ってんだよ、いつも俺がお前の世話してやってるから楽しくあやは頑張れるんでしょ?」
少しおどけながら、私の頭をぐしゃぐしゃ撫でる大貴くん。
それも間違っては無いんだけど、そんなこと言ったらまたバカにしてくるだろうし何も言ってあげない!
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とあ(プロフ) - kaka4570aさん» 良かったです(*´艸`)更新楽しみにしておいてください! (2020年2月9日 23時) (レス) id: def37ff45b (このIDを非表示/違反報告)
とあ(プロフ) - ふるはさん» 行っちゃいましたよ〜汗 私も主人公ちゃんに幸せになってほしいです!でももう少しかかるかな、、笑 (2020年2月9日 23時) (レス) id: def37ff45b (このIDを非表示/違反報告)
ふるは(プロフ) - 何かとドキドキハラハラします。主人公ちゃんが幸せになる事を祈ります。っていうか1人でサークル行っちゃいそうですよね。 (2020年2月6日 7時) (レス) id: e713ca3791 (このIDを非表示/違反報告)
kaka4570a(プロフ) - とあさん» ファン一号、!?嬉しすぎます、、こちらこそ宜しくお願いします(TT) (2020年1月29日 0時) (レス) id: dd0a0b4b72 (このIDを非表示/違反報告)
とあ(プロフ) - kaka4570aさん» 嬉しくて禿げます(/--)/ファン1号として宜しくです!笑 (2020年1月28日 22時) (レス) id: def37ff45b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:とあ | 作成日時:2020年1月20日 13時