ねぇ、だいすきだよ。Daiki.A

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侑李「大丈夫？あや。」









優しい声が聞こえて目を覚ます。









あぁ、侑李の匂い。









侑李の家にいるんだ。









あや「ごめん、ありがとう。」









それだけ言って体を起こそうとした時、顔に違和感を感じた。









顔を触ってみると、髪の毛が少しへばりついていた。









そんな私を見て侑李は言った。









侑李「泣いてたんだよ。寝てる間もずっとずっと。」









そうか。これは涙か。









泣いていたから目が腫れてるんだ。









泣いていたから髪の毛がへばりついていだんだ。









泣いていたからこんなにも苦しいんだ。









最後のは違うね。









苦しかったから泣いちゃったんだ。









呆然とする私にまたまた侑李が声を出す。









侑李「悲しい時は気が済むまで泣いたらいいんだよ。その間、僕ずっとあやの傍にいてあげるから。
我慢する必要なんてないし、僕に遠慮する必要もない。」









侑李のその優しい言葉と、抱き締めてくれる温もりに救われて、私はまたわんわん泣き出した。









大貴くんにとってこういう所がまだ子どもなのかな。









こんな時にまで大貴くんのことを考えてしまう私がとても憎かった。

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