ねぇ、だいすきだよ。Daiki.A

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あや「え、なんでそれ。」









あっ、と思った時にはもう遅い。






思わず出てしまった声。








なんで私は思ったことを直ぐに言ってしまうんだろう。








自分でも不思議に思うぐらい、頭と声帯の連携が早いみたいだ。









侑李「あやは顔だけじゃなくて、声にも出てるから何を隠そうと思ってもまるバレだよ。



それで、大貴先輩でしょ？」









そうだ、私の頭は表情筋とも直ぐに連携出来てしまうんだった。









ここまで来てしまったらもう逃げられない。









あや「嘘ついてごめん。そうだよ、でもなんで大貴くんってことまで分かったの？」









侑李「そっか。うん、男のニオイがしたからそうかな？と思って。」









男のニオイ？





大貴くんの？





何もされてないのに？









侑李「えっ！あや何もされてないの？」









なんで聞こえてるの？！









驚く侑李と同じようにまた私も驚く。









侑李「だからあやは、心の声がだだ漏れなんだよ。
そんなことより、大貴先輩とお泊まりだったのに何もされてないの？！」









普段何に対してもほぼノーリアクションの省エネな侑李がこんなに大声を出してるなんて、、。









あや「あたりまえじゃん。大貴くんとは恋人じゃないんだよ？ただの先輩後輩の関係だよ？」









自分自身にも言い聞かせるように私はそう言った。

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