対価 その15 ページ16
Aside
A「ねぇねぇおじさん。もしこのままおじさんと一緒に行ったら、お母さん達に会えるかな?」
ユリウス「………」
A「会えるならね、私着いてくよ。ね、行こうおじさん」
私はおじさんの手を掴んで外へ続く道を歩こうと引っ張った。
でもおじさんはピクリとも動こうとしない。
ユリウス「残念だけど、両親とは会えないよ」
A「え?なんで??」
ユリウス「君は生きるんだ。これからずっと、僕が育ててね」
何を、言ってるの。
私は盗みをはたらいたんだよ。
私は悪い子。
皆私を毛嫌いするのに
A「育てる??おじさんは私の親じゃないよ??」
ユリウス「かならず親が育てるなんてルールないんだよ」
そう言っておじさんは私を抱き上げた。
ユリウス「行こうか」
??「旦那!」
ちょうどその時、おじさんの仲間がきた。
ヤミ「犯人を引き取りにきたって、どうしたそのガキ」
ユリウス「あぁ実は、犯人を取り逃してしまったんだ」
ヤミ「はぁ!?!取り逃したって、なんで追いかけないんだ!」
ユリウス「他の団の人達が代わりに追いかけてくれたんだ。あとこの子は、人質に取られてしまった子だ。今から家族の元に送り届ける」
ヤミ「あ、あぁそれならいいけどよ。俺は戻っとくぜ」
ユリウス「すまないねヤミ」
ヤミと呼ばれた人は、来た道を戻って行った。
A「どうして嘘ついたの?」
ユリウス「君のためだよ(笑」
そこから始まった、私とユリウス・ノヴァクロノの日々が。
ユリウス「そういえば、お嬢ちゃん名前は?」
A「私はA・アルセウルだよ。それしかわかんない。あ!あとは8歳ってこと!!」
ユリウス「!?アルセウル!?まさか、君は………」
A「どうしたの??」
ユリウス「なんでもないよ。じゃ行こうか」
それから私はユリウスと呼び、彼は私をAと呼んだ。
彼は私をひっそりと団のアジトで育てた。
服を与え、食べ物を与え、住処を与えた。
団員がいない間は、魔法騎士団の団長だったユリウスの仕事を眺めて暇を潰した。
だがそんな日々が続くに連れ、私は自分の存在する意味に困惑した。
15になるとグリモワールが授与され、更に自身の魔法への不信感が積もる日々。
その時から反抗期というものに入り、私はユリウスの元から離れ再びブラックマーケットに住み着いた。
ユリウスはそんな私を探して、魔法騎士団への勧誘を始めたのだ。
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闘乱雪(プロフ) - 感動しました!涙脆い私だけなんでしょうか?凄くウルっときたのは (2019年2月10日 12時) (レス) id: 7aa059542a (このIDを非表示/違反報告)
N.K(プロフ) - まるさん、御忠告とご注意ありがとうございます!初めて書いていてあまり理解ができていない部分があり、すみませんでした。この忠告のもと気を付けて書いていこうと思います。本当にすみませんでした。 (2018年12月30日 16時) (レス) id: c08585e31b (このIDを非表示/違反報告)
まる - ルールを理解せずに作られた違反作品が増え、占つが無法地帯だと言われる要因の一つにもなっています。ルールをちゃんと守りましょう (2018年12月30日 13時) (レス) id: c2cd8ec7e2 (このIDを非表示/違反報告)
まる - 作品を作る前にルールをしっかりご理解下さい。オリジナルフラグをちゃんと外して下さい、違反行為です。最初に編集画面の注意事項をちゃんと読まれましたか?そこら辺をちゃんとよく読み、ルールを理解の上作品を作るようにして下さい (2018年12月30日 13時) (レス) id: c2cd8ec7e2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:パパゴラス3世 | 作成日時:2018年12月29日 20時