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「さ、片付けてもう一回作ろ！」
「うん…ありがと〜！」
千夏が心奈に声をかけて、テキパキ掃除を始める。
慌てて私も手伝う。
『玲奈ってさ〜。好きな人いるの？』
千夏にかけられた言葉が脳内でリピートされた。
いないんだよな。私。
真弓の恋も、心奈の恋も。
とてもステキな事だと思う。
対して私は好きな人がいない。
でも、もし仮に好きな人ができてしまったら＿
「玲奈？」
「ん？どうした？」
「いやぁ、何かぼーっとしてたから」
「ごめん考え事してた」
「なら良いけど」
千夏が眉間に皺を寄せて心配する
片付けに夢中になっていた私。
あれ…
なんか忘れて…
「あぁ！！」
思わず大きな声が出てしまった。
「いやどうした？ホントに！！」
「玲奈？どうかしたの？」
「さっきからちょっとヘンだぞ」
「玲奈どうしたー？！」
「ごめんなさい用事があるんだっ！」
そうだ。今日は＿＿
「そうなのね。じゃあ気をつけて帰って」
先生が微笑んで私を見送る
「じゃあまた明日！！」
そう言って家庭科室を出て、教室へ忘れ物をとりに行った。
廊下を早足で歩く。
横切った教室にはには運動部の男子生徒が3人いた。
「おい…あいつじゃね？メンヘラ笑」
「うわ…マジ趣味わりー」
「だから彼氏いないんじゃね？笑笑」
「いや、束縛しすぎて逃げられたんだろ笑笑笑」
「声がデケェよバカ」
「別に良くね？」
私は思わず足を止める。
胸がキュッ、と苦しくなって、喉の奥が熱い。
私だって＿＿＿＿＿＿＿
「おい」
そこにもう1人、男子生徒が現れた。
「お前らみてぇな部活サボってる奴等が何言ってんだよ馬鹿」
確か…
「く、黒瀬…」
「あ？んだよ」
「いや悪いって…」
「オレに言っても仕方ねぇだろ」
「…ッ。お、俺部活行くわ！」
「オレも」
「行くぞ！」
そうして3人は急足で去って行った。
そうだ。
この男の子はちょっとした有名人
不良だと言うことでこの学校では有名だけど…
本当は優しい子だと思うんだけどな…
「あっ…ありがとう」
「別に」
「お陰で助かりました…」
ペコリと礼をする
「それでは、私用があるので…本当にありがとうございました！」
私は急いでその場を去った。
あれ…すごい胸がドキドキする…
初めて話したからかな…
そうだ。きっと…
私は駆け足で校門を出た。
続く
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アネモネ（旧ソナ） - 更新遅れてすみません。ソナからアネモネに名前変えました！改めましてよろしくお願いします！ (2022年5月8日 17時) (
レス) id: 971868cec9 (このIDを非表示/違反報告)
ソナ - ランキング入り&５つ星ありがとうございます！これからもよろしくお願いします🤲 (2022年3月25日 23時) (レス) id: 99c2554753 (このIDを非表示/違反報告)
ソナ - 鈴本 唯奈さん» 鈴本 唯奈さん！嬉しいお言葉をありがとうございます！！なるべく更新していこうと思いますので、よろしくお願いします！ (2022年2月20日 14時) (レス) id: 470c8a4a5f (このIDを非表示/違反報告)
鈴本 唯奈 - 楽しみです！（プロローグだけでも！）更新、頑張ってくださいね！ (2022年2月20日 12時) (レス) @page1 id: acb042024b (このIDを非表示/違反報告)
ソナ - 感想などお待ちしております！更新頻度低いかと思いますが、よろしくお願いします！ (2022年2月19日 22時) (レス) id: 470c8a4a5f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アネモネ | 作成日時：2022年2月19日 22時
