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「雅紀、
大丈夫だから・・・な？」
処置室前の廊下。
ソファーに並んで座り、Aが出てくるのを待つ。
双子だから何かを感じているのか、雅紀まで荒くなった呼吸。
「雅紀、深呼吸だよ。大丈夫。
Aには翔が付いてるんだから・・・。」
そんな雅紀の背中をさすりながら、呼吸が落ち着くように声を掛ける智。
１時間ほどして、処置室から出てきた翔。
「翔・・・。Aは？」
「大丈夫。急な出来事に
心臓がビックリして
発作が起きたんだと思う。
もう落ち着いたけど、
念のために今日は入院かな。」
智の問いにそう答えた翔。
智の隣に座っている、荒い呼吸の雅紀を見て
「雅紀？もう大丈夫だから。
お前も吸入しよう？発作出てる。」
と常に携帯している吸入器を雅紀に手渡した。
でも、それは受け取られることなく床に落ちる。
「おっと・・・。あーぁ。」
吸入器が床に落ちると同時に、横に倒れていく雅紀の体。
その体を支えた翔は苦笑いをした。
「智兄、雅紀も入院だわ・・・。」
「あちゃぁ〜・・・。
今回もやられちゃったか・・・。」
一気に熱が上がったのか、真っ赤になった雅紀の顔。
いつもの事だが、この双子、どちらかが体調を崩すと、もう片方もシンクロして体調を崩す。
「こんなところまで
仲良くしなくてもいいのにねぇ〜。」
初めこそ心配したが、毎回の事に、上２人の兄はもう慣れてしまった。
慣れた手つきで雅紀を背負って、Aが運ばれた病室と同じ場所に雅紀も運んだ。
頻繁に入退院を繰り返す山風家の双子。
翔が勤務していた場所ということもあって、常に同じ病室をキープしてもらっている。
個室なのだが、ベッドを２つ突っ込んで、２人部屋仕様になっている部屋。
病室に着いて、雅紀にも吸入用のマスクと発作止めの点滴を繋いで。
翔が処置をしている間に、和也と潤が２人のお泊りセットを持って病室に来て。
面会時間を過ぎたため、翔を残して智と和也、潤は家に帰っていった。
この日、双子の意識が戻ることはなかった。
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- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
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mio(プロフ) - 紅音さん» コメントありがとうございます！仕事中にパッと思い付いたモノをただ書いているだけの繋がりのないお話ですが。皆様に楽しんで頂けるよう頑張りますw (2018年4月2日 20時) (
レス) id: ea853d511d (このIDを非表示/違反報告)
紅音 - すっごく面白いです！個人的にはテレパシーの話が好きです！更新楽しみにしてます (2018年4月2日 17時) (レス) id: 7123fcbb8f (このIDを非表示/違反報告)
mio(プロフ) - 桜桃さん» 嬉しいコメントありがとうございます。前後の繋がりが殆ど無い超短編集ですが、楽しんで頂けたのなら幸いです (2018年3月26日 20時) (レス) id: ea853d511d (このIDを非表示/違反報告)
桜桃(プロフ) - とっても楽しみにしてます。お話がとにかく良くて、大好きな作品です。更新楽しみにしています (2018年3月26日 20時) (レス) id: 349678d199 (このIDを非表示/違反報告)
mio(プロフ) - カノンさん» 殆どの作品にコメントして下さってありがとうございます^ ^カノン様のように楽しみにしてくださる読者様の為にも、できる限り頑張って更新します (2018年3月24日 23時) (レス) id: ea853d511d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mio
| 作成日時：2018年3月15日 14時
