俺ら伝説の７人兄弟∞ (ページ19)

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信五ｓｉｄｅ

「薬はちゃんと
　飲んでるみたいだねぇ～。
　えらいえらい。」

「飲まんと、ヒナが五月蠅いねん・・・
　あと、翔と亮が怖いし・・・」

「あぁ～。
　それだけ見張りがいたら、
　確かに怖いねぇ～。」

リビングでマイペースな診察をしている智君。

ほんまにあの人の声は独特で、聞いとるこっちが眠たくなる。

薬の確認もして、すばるの胸の音も確認して。

「うっし。この状態なら大丈夫っ！！
　今回も目一杯楽しもうねぇ～♪」

「おんっ！！ありがとう、智君！！」

智君からのお許しが出て。

コレで全ての準備が完了。

後は当日まで体調をキープして、当日のライブを楽しむ事だけ。

「ヒナぁ～、今回のライブも、
　俺と和、潤が同行するからねぇ～。」

「おん。毎回ありがとうな。
　翔と雅紀の方は任せてくれ。」

「おう、弟達のことは頼んだぁ～。
　にしてもさぁ、超人気バンドのライブを
　特別席でタダで見れるなんて、
　本当に役得だよねぇ～。」

「そう思ってもらえるなら嬉しい限りやな。」

ライブツアーの時は毎回、五十嵐家・関谷家
合同でライブ組と居残り組に分かれる。

関谷家のＣｌｏｖｅＲのメンバー、
すばる、隆平、章大、忠義の４人と
五十嵐家の智君、和、潤のライブ組と、
きぃ、俺、亮、翔、雅紀の居残り組。

まぁ、
居残り組は仕事の都合でこうなるんやけどな。

居残り組に俺が居るのは、料理の出来るヤツが
俺しかいないから。

俺以外の居残り組は皆、放っておけば
インスタントしか食べへん料理下手な奴らばかり

そんな不健康極まりない奴らを、
放っておけんやろ？

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