俺ら伝説の７人兄弟∞ (ページ18)

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章大ｓｉｄｅ

「ただいまぁ～。」

「おかえりぃ～。待ってたよぉ～。」

リビングの扉を開けると、兄ちゃん達とは違う
声が返ってきて。

「あっ！！
　智君やぁ～。いらっしゃい。」

そこに居たのは、五十嵐家の長男、五十嵐智。

動くマイナスイオン発生器と言われる凄腕の
お医者さん。

元々は智君がすぅ兄の担当医で、
総合病院で働いとったんやけど・・・。
仕事が忙しいとか、自由が効かないとかなんとかで退職。
今は開業して小さな診療所の先生になっとる。

「リハしてきたんだよね？
　和は？一緒じゃ無いの？？」

「和君なら帰ったで？
　いつもの台詞を吐き捨ててなｗ」

「ちぇ～。和も居れば、
　家まで乗せてってって言えたのにぃ・・・」

俺らをみて、和君の居場所を確認する智君。
弟を足に使うつもりやったみたいｗ

智君は俺らがライブをする前に、決まって家に
やってくる。

実は智君が開業医になった理由の一部もそこに
ある。

ＣｌｏｖｅＲが、すぅ兄が思いっ切り音楽を
楽しめるように。
自分もライブツアーを一緒に回れるように。

総合病院に勤めてたら、一緒に回れないからね

だからライブ前に家に来て、すぅ兄の診察を
してくの。

今日もまた

「そういやすばる、最近調子どう？」

「別に変わらんで？」

「発作は？」

「ちょっと前に１回・・・」

こんな感じでまったりと診察が始まっとった。

智君の声のトーンは独特やからね。
何故か嘘は付けへんし、付いても直ぐにバレて
まうしｗ
すぅ兄もそれを分かってて、智君の前では素直
なんよ。

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