第八十五話 ページ36
「らん！らん！らんどせるーは！」
「てんしのー……ってこれ大丈夫？オリフラに影響出ない？」
「奏音のポッキー頂きィ！」
「いや、そんな忍者のように奪わなくても聞かれたらあげますけど」
大型バスで移動中の私たちだけど、私は廊下側で千佳が隣の席である窓側に座っていて、前に樹と和樹くんが座っている。ちなみにこの三人が私の班の班員だ。
「なぁなぁ、千佳に姉御！俺ら本気で優勝狙おうと思うんだけどどう思う！？」
「メリットなくない」
「俺一番！っていうメリットならある」
「すっごい。 すっごくどうでもいい」
「姉御毒舌だな！」
「私は全然いいよー！疲れない程度で！」
さっすが千佳！と千佳とハイタッチする樹はどうにも楽しそうだ。いいよね、こういうの。何歳になっても童心を忘れない感じで。どうしよう唐突に自分が年老いたように思えてきた。高校生って恐ろしい。
和樹くんのほうを見てみると、ちょうど私と視線が合わさって苦笑をされた。和樹くんも大変だなぁ。
「まぁ別にいいけどね。 でも優勝ってことは誰よりも早く先生から出された中間問題を解かなきゃいけないんだよ？意味わかってる？」
「そこはほら」
鼻先に拳を突きつけられる。よく見れば親指が立っていた。つまり
「成績トップ10の姉御様様ヨロシクってことで！」
「半永久的に眠らせてあげようか？」
「姉御今日いつにも増して毒舌じゃね？」
「どしたの奏音ー、寝不足？」
「冗談だよ。 いいよ、別に」
っしゃー！と両手をあげて喜んでから、樹は再び前を向き和樹くんを和気藹々と会話を続けた。
もうすぐでバスが目的地に着く。左腕をあげて腕時計を見てみれば、あと少しで9時。予定ピッタリ、流石会長。
「あっ！たっくん先生！」
「……たっくん先生って、知崎お前な」
「ねぇね、先生はどこで構えてるの？そこで居座ってもいい？」
「答えを知ってるのに質問するな知崎」
「ふへへ」
相変わらずスキスキオーラ全開だなぁ、と手すりに肘をついて溜息をつく。
視線を少し上にあげれば、バスの通路に立って千佳と談笑している先生の顔が目に入る。目線を下げていてもすぐ隣に立っているので、そのシャツの布地が良く見えた。こんな日にも長袖って、教師は大変だなぁ。
「で、お前ら優勝狙うんだって？」
「あぁ、そうっすよ笹塚先生！俺ら優勝狙います！成績トップ常連の姉御もいますし！」
「へぇ、模試成績落ちたらしいけどな」
誰のせいだと。
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始まりの神:トワイライト・ジェネシス(プロフ) - ayakaさん» Rの要素ございました？ (2020年6月25日 14時) (
レス) id: 6c149362e0 (このIDを非表示/違反報告)
ayaka - [R]つけてください (2020年6月24日 20時) (レス) id: 6bf9ec98ce (このIDを非表示/違反報告)
始まりの神:トワイライト・ジェネシス(プロフ) - ゆうきさん» あぁああうれしいです！全力できゅんっと来るような描写をさせていただきます…無駄に多く長い小説をすべて読んでいただき感激のあまり…いや本当に感激です！（語彙力が足りない）ありがとうございます、頑張らせていただきます！！ (2017年6月25日 13時) (レス) id: d48db6c0c1 (このIDを非表示/違反報告)
始まりの神:トワイライト・ジェネシス(プロフ) - いか糖さん» 本当に長くなりそうなので飽きないって言ってくださってうれしいです……！ワンパターン・テンプレばかりの小説だというのにそんなことを言って下さるなんて…！頑張ります！！ (2017年6月25日 13時) (レス) id: d48db6c0c1 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうき(プロフ) - コメント失礼します！先生かっこよすぎませんか！？一話から続けて読んでいますが、先生の一つ一つの動作にキュンキュンさせられてます！こんな先生本当にいたらいいのにな…更新がんばってください！楽しみにしています！ (2017年6月11日 15時) (レス) id: 6c9139a3b2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：∧∧ﾈｺﾐﾐ∧∧ | 作者ホームページ：
作成日時：2014年11月14日 20時
