１２９: 無理やり ページ29
思うがままに音符を躍らせた。
頭に浮かび流れてくる音を五線譜に刻んだ。主体のメロディを作ったら低音を入れて、伴奏を入れて。
お互いがそれぞれ作っていた筈が、いつの間にか２人で一曲を作っていた。
「ここオクターブ下げない？締まらない気がする」
月「うんうん、あとこの和音もだな」
「あぁホントだ。気付かなかった」
２人で１枚の紙を覗き込んで、レオくんは右手、僕は左手でペンを走らせた。
ただし夢中になっていると、どうしても時間は過ぎるもので。休符を書こうとした瞬間、扉が勢いよく開かれた。
司「leader！」
「ぅわあっ！？」
扉の開いた音にビックリしてレオくんの服を反射で掴んだ。
月「うぎゃっ」
司「わっ、leader！？」
「わあぁあぁごめんごめんごめん！レオくん大丈夫！？」
月「うぅぅ…痛いぞA〜っ…！」
「ホントにごめん！涙目にならないで！？」
体重が軽いレオくんは、その勢いで椅子から落ちてしまった。
慌てて隣にしゃがみ込む。後頭部をさすりながら涙目になるレオくんに謝り続けていると、司が駆け寄ってきてレオくんの正面に片膝をついた。
司「leader！大丈夫ですか！？」
月「痛いよぉスオ〜！」
「ホントにごめんってば〜！」
司に抱きついたレオくんが遂に、意地悪で痛がるフリをし始めて、それはしばらく続いたのだった…
司のお陰でようやく茶番が終わり、腕をがっしり掴まれるレオくんに手を振る。
「じゃあ、またね。」
月「うーん…」
司「leader？私まで瀬名先輩に叱られるので早く行きたいのですが…」
顎に手を当てて考える仕草をしたレオくんが、よしっ、と頷いて笑顔を咲かせた。
と同時に手を掴まれ、司ではなくレオくんが僕と司を引っ張った。
「えっ、ちょっとレオくん何処に行くの！？」
月「Knightsのリーダーとしてお前に…いや『GALAXY』に頼みたい事がある！」
「えぇっ？泉さんが許してくれるわけないでしょ！？」
正論をぶつけてみれば、レオくんは気にも止めずに「わはは☆」と笑う。
月「おれがKnightsの『王さま』だっ！」
「やだやだやだ泉さん怖いから〜っ！」
司「申し訳ありません日々樹先輩…」
抵抗しても笑うばかりで、怖い怖いと言いながらも無理やり引きずられてしまった。
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瑠璃烏(プロフ) - 推しが可愛すぎさん» 感動していただけた事に涙ですっ｡ﾟ(ﾟ´ω`ﾟ)ﾟ｡ご期待に添えるよう、頑張ります！ (2019年11月18日 19時) (
レス) id: c14d105dae (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃烏(プロフ) - 如月さん» 閲覧頂きありがとうございます！夏目くんとの関係、エピローグにて書いております(^-^) しばしお待ちを！ (2019年11月18日 19時) (レス) id: c14d105dae (このIDを非表示/違反報告)
如月 - とてもおもしろかったです！自分的には夏目くんとの関係がみたi ��(ﾟoﾟC=(__:次回作も楽しみにしてます！ (2019年11月18日 0時) (レス) id: 9471f73ad6 (このIDを非表示/違反報告)
推しが可愛すぎ(プロフ) - なんか感動と涙しかありませんでした！(あれ同じ？)好きだったので続きとかまだ見たかったですが次回作がんばってください！ (2019年11月18日 0時) (レス) id: b43a5c5bee (このIDを非表示/違反報告)
黒影(プロフ) - 12月にもう1回ですか……頑張ってくださいね (2019年10月30日 17時) (レス) id: 18284fa39e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瑠璃烏 | 作成日時：2019年10月19日 1時
