１２５: 賢かった 凛月side ページ25
凛「嘘……そんな話、全然…」
五奇人からも頼られていたなんて初耳で呆然としていると、エッちゃんは感心したという表情で口を開いた。
英「彼は去年、誰よりも賢かったと思うよ。自分の立場を利用して、自分と周りを守っていたんだ。」
凛「……意味が分からないんだけど。何でさっきの話とAの賢さが繋がるの」
英「ははっ、これはただの僕の見解だよ。」
ようやく顔を上げたエッちゃんは、心底楽しそうに話し始める。
英「渉の弟、という立場は自分を天才より下に出来るよね。という事は僕からは目を付けられない。つまり五奇人に選ばれない。」
意味不明という表情のは〜くんをおいて頷き、続きを促す。
英「五奇人にならなかったという事は、抗争によって傷付かなかったという事だ。それに加えて、その立場は月永くんを手助けできた。」
凛「確かに…有名な人を兄に持てば、自分は手を出されないもんね」
それは自分にも経験があるから分かる。あの時の周りの奴らは、自分に手を出せば恐ろしい目に遭うと分かっていたんだろう。
英「そういうこと。ある程度、月永くんを自由に出来たんだ。なんて頭が良いんだろうね、渉の弟くんは…！」
凛「でも、それでAは潰れかけたんでしょ？イマイチ話が繋がらないんだけど」
英「君のお兄さんと似たようなものだよ。自分の立場を利用して色々な人を助けることで、その重みに倒れたんだ。」
凛「………馬鹿じゃん…」
英「疲れただろうね。何度も舞台で戦って、別の場所でもまた人を助けて、最後には全部が離れて行ったのにまた笑って…強い子だよ」
話を全部聞き終えて、また疑問が浮かんだ。
どうして兄者と仲が良いのか。倒れた経験があるのに、疲れても倒れるまで踏ん張るのか。
俺は去年、色んな事に無頓着だったからよく分からない。
もはやは〜くんは目を回しているし、情報の量が多すぎる…
頭が痛くなりそうだったから考えるのを諦めて話の原点に還り、また机に突っ伏した。
凛「去年…全部に見放されたってことだよね。………俺、Aに酷いこと言ったかも」
英「どんな事だい？」
凛「独りになるのが怖いだけでしょ、みたいな事、言っちゃった…Aには一番嫌な事なのに」
エッちゃんがまた笑い出したけど、今度は睨み返す事も出来なかった。
狭い視野でしか見てなかった第三者が、Aに下手に口出ししちゃいけない
そう思った。
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瑠璃烏(プロフ) - 推しが可愛すぎさん» 感動していただけた事に涙ですっ｡ﾟ(ﾟ´ω`ﾟ)ﾟ｡ご期待に添えるよう、頑張ります！ (2019年11月18日 19時) (
レス) id: c14d105dae (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃烏(プロフ) - 如月さん» 閲覧頂きありがとうございます！夏目くんとの関係、エピローグにて書いております(^-^) しばしお待ちを！ (2019年11月18日 19時) (レス) id: c14d105dae (このIDを非表示/違反報告)
如月 - とてもおもしろかったです！自分的には夏目くんとの関係がみたi ��(ﾟoﾟC=(__:次回作も楽しみにしてます！ (2019年11月18日 0時) (レス) id: 9471f73ad6 (このIDを非表示/違反報告)
推しが可愛すぎ(プロフ) - なんか感動と涙しかありませんでした！(あれ同じ？)好きだったので続きとかまだ見たかったですが次回作がんばってください！ (2019年11月18日 0時) (レス) id: b43a5c5bee (このIDを非表示/違反報告)
黒影(プロフ) - 12月にもう1回ですか……頑張ってくださいね (2019年10月30日 17時) (レス) id: 18284fa39e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瑠璃烏 | 作成日時：2019年10月19日 1時
