１１７: 救わなきゃ 凛月side ページ17
衣「凛月、落ち着け！」
凛「分かったから離してよっ」
ま〜くんの手を思い切り振り払う。自分でも驚く程に、怒っていた。
周りからの視線が鬱陶しくて、ドサリと座り込んで机に突っ伏す。
衣「どうしたんだよ、お前らしくないぞ？」
凛「Aが弱虫なのが悪いんでしょ」
嵐「ホントに、らしく無いわよォ？何かあったの？」
ナッちゃんの心配そうな声音に、少しだけ顔を上げた。ま〜くんが珍しく自分から頭を撫でてくれたから、ちょっとイライラが収まる。
また同じようにどうしたのかと聞かれて、少しずつ口にし始めた。
凛「ライブの時…俺だけ、追いかけたでしょ」
嵐「そうだったわね。あの時に何かあったの？」
凛「……今は、王さまの方が苦しいよ」
ーーー
ライブ当日__
俺が追いかけた先には、セッちゃんにしがみつくようにして涙を流し続ける王さまがいた。
月「セナ…もうやだ、やだ…！どうしたらいい？何も分からないのに何で泣かなきゃいけないんだよっ…！」
泉「王さま落ち着いてっ」
月「おれがこんなだと、Aも苦しんでるんじゃないのか？おれのせいでAまでっ…」
泉「王さま！」
ああこれじゃあ去年と同じだ…
去年も３人はお互いがお互いを守ろうとして傷ついて傷つけた。
このままじゃダメだ、Aの痛いところを突いてでも『３人を』救わなきゃ
ス〜ちゃんだって居る。このまま不安にさせるだけなんて絶対出来ない。
何とかしなきゃ…
月「おれだけが何も知らないなんて嫌だ…お願いセナっ…教えてくれよ…！」
泉「っ……」
悲痛な声を聞きながら、目を閉じた。
ーーー
凛「今回は誰も傷つかない、なんて事は絶対に無理だよ。でも…俺は王さまのあんな姿見てられない」
嵐「そうだったの…」
頭を撫でてくれるま〜くんが、ゆっくりと口にした。
衣「お前、あれだろ。今のA見てると去年の朔間先輩見てるみたいで嫌なんだろ」
嵐「どういう事？」
衣「Aはさ、全部を自分のせいだって言い聞かせて誰も傷つかないようにしてたんだ。朔間先輩も、どんな人でも愛して守る人だから」
Aは自己愛があった訳だけど、と付け足したま〜くんに納得したように頷いたナッちゃんが、何かに気付いたように瞬きする。
それに答えるように言葉を発した。
凛「愛するものの中に、自分が入ってるか入ってないかの違いだよ」
嵐「そうね…」
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瑠璃烏(プロフ) - 推しが可愛すぎさん» 感動していただけた事に涙ですっ｡ﾟ(ﾟ´ω`ﾟ)ﾟ｡ご期待に添えるよう、頑張ります！ (2019年11月18日 19時) (
レス) id: c14d105dae (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃烏(プロフ) - 如月さん» 閲覧頂きありがとうございます！夏目くんとの関係、エピローグにて書いております(^-^) しばしお待ちを！ (2019年11月18日 19時) (レス) id: c14d105dae (このIDを非表示/違反報告)
如月 - とてもおもしろかったです！自分的には夏目くんとの関係がみたi ��(ﾟoﾟC=(__:次回作も楽しみにしてます！ (2019年11月18日 0時) (レス) id: 9471f73ad6 (このIDを非表示/違反報告)
推しが可愛すぎ(プロフ) - なんか感動と涙しかありませんでした！(あれ同じ？)好きだったので続きとかまだ見たかったですが次回作がんばってください！ (2019年11月18日 0時) (レス) id: b43a5c5bee (このIDを非表示/違反報告)
黒影(プロフ) - 12月にもう1回ですか……頑張ってくださいね (2019年10月30日 17時) (レス) id: 18284fa39e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瑠璃烏 | 作成日時：2019年10月19日 1時
