１１３: 尊敬する人 ページ13
「あ〜疲れた…」
夜風に当たりながら、人の居ない広場の階段へ座り込んで呟いた。
体は疲れているけど気分はまだ上がったままで、何度か深呼吸してクールダウンを図る。
不意に冷たい風が肌を撫で、思わず身震いした。
「さむ…」
渉「Aきゅ〜んっ！」
「ぅわあぁっ！！」
渉「ふははは☆見事な驚きっぷりですねぇ、嬉しい限りですっ」
「ににに兄さんっ！？なっ…あ〜もう、ビックリした〜！」
急に後ろから抱きつかれ、夜だというのに大声をあげてしまった。
周りを通った人にペコペコと頭を下げて立ち上がり、先に笑いながら歩き始めた背中を追いかける。
「どうしたの？」
渉「いや何、帰る途中にAを見つけたので」
「そっか。あ、もしかしてライブ観ててくれた？」
渉「ええもちろん！英智から聞いたので☆何故言ってくれなかったのです？兄さんは悲しいですよ〜( ; ; )」
笑いながら、横から抱きついてうわーんと声を上げる兄さんの背中を叩く。
「もし失敗でもしたらと思ったら兄さんに見られたくなくて」
渉「もし何かあっても何も言いませんよ！慰めますよっ！」
「うん、今更そんな気がしてきたw」
疲れていた筈なのに、兄さんと話していると元気になる気がするから不思議だ。唯一血を分け合った兄弟だから、というだけなのかな？
小さい頃からずっと尊敬してきた。零さんと同様に、こんな人になりたい、誰かにとっての彼らの様になりたいと思ってきた。
まあ、なれっこないと分かっているから尊敬出来るんだろうけど…
暗い気持ちを見透かしたように、優しく頭を撫でられる。
渉「何を考えているかは予想がつきますけど…そんな事を考えてる暇があったら精進しなさい。私は見守るだけですから☆」
「ふふっ…うん、分かってるよ。」
柔らかく微笑む兄さんに、力強く頷き返して笑顔を見せた。満足げに笑う兄さんに手を引かれ、月明かりの下を話しながら歩く。
不意に、後ろから知っている声が聞こえた。
宙「ししょ〜、あれ大ししょ〜じゃないですか？」
夏「渉にいさん？」
渉「おや夏目くん！」
「っ…」
兄さんが夏目を抱きしめ、笑って反抗する夏目がこちらへ視線を寄越した。
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瑠璃烏(プロフ) - 推しが可愛すぎさん» 感動していただけた事に涙ですっ｡ﾟ(ﾟ´ω`ﾟ)ﾟ｡ご期待に添えるよう、頑張ります！ (2019年11月18日 19時) (
レス) id: c14d105dae (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃烏(プロフ) - 如月さん» 閲覧頂きありがとうございます！夏目くんとの関係、エピローグにて書いております(^-^) しばしお待ちを！ (2019年11月18日 19時) (レス) id: c14d105dae (このIDを非表示/違反報告)
如月 - とてもおもしろかったです！自分的には夏目くんとの関係がみたi ��(ﾟoﾟC=(__:次回作も楽しみにしてます！ (2019年11月18日 0時) (レス) id: 9471f73ad6 (このIDを非表示/違反報告)
推しが可愛すぎ(プロフ) - なんか感動と涙しかありませんでした！(あれ同じ？)好きだったので続きとかまだ見たかったですが次回作がんばってください！ (2019年11月18日 0時) (レス) id: b43a5c5bee (このIDを非表示/違反報告)
黒影(プロフ) - 12月にもう1回ですか……頑張ってくださいね (2019年10月30日 17時) (レス) id: 18284fa39e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瑠璃烏 | 作成日時：2019年10月19日 1時
