１１１: 客席にて NOside ページ11
人で溢れかえるライブ会場で、瀬名がレオの手を引いて歩いていた。
月「おぉ、なんだなんだ何処へ連れて行く気だ？」
泉「いいから黙って歩いて。良い？さっきも言ったけど、俺たちから離れないこと。フラフラどっか行ったりしないでよ？」
月「分かった分かった。今日の瀬名はなんか変だな〜、ピリピリしてる様で優しいし？」
困った様に笑うレオに後ろから抱きついて、凛月も言う。
凛「変なの〜」
泉「く〜ま〜く〜〜ん…！？」
司「瀬名先輩落ち着いてください！」
嵐「どこに行っても自由ねェ…w」
呆れ笑いを零して周りの人達に謝る嵐が、席はここだと指し示す。全員が腰を下ろしたのとほぼ同時に、会場の明かりが一気に落ちた。
大きな歓声が上がり、冷たい筈の空気がどんどん温まっていく。
舞台袖からAが出て来ると、より一層声が大きくなった。
ポカンとして舞台を見るレオを、瀬名が心配そうに覗き込む。
その間にも前口上を述べたAが、いつものセリフを口にした。
「銀河は謎に包まれた重力の世界！そんな世界へ、俺がエスコート致しましょう♪」
ウィンクしてお辞儀をする様は、さながらKnightsだ。黄色い歓声が会場に響き渡り、音楽が鳴り始めた。
歌って踊り始めたAを見て、司が不思議そうな顔をする。
司「何でしょう…日々樹先輩のダンス、どこか既視感を覚えるのですが」
嵐「そうよねっ、分かるわよね？」
司「はい。誰かに似ているような…」
嵐と司は２人で考え始め、凛月は瀬名とレオを観察していた。
泉「王さま、大丈夫？」
声を掛けてもぼけーっとしてただステージを見つめるレオの瞳に、涙の膜が張った。
慌てる瀬名を他所に、凛月は涙が伝うレオの頬をそっと拭う。外に連れ出す、と言って立ち上がった瀬名を凛月が止めた。
泉「でもこれで過呼吸なんて起こされたらっ…」
月「セナ」
ずっとステージだけを見つめていたレオが、ゆっくりと瀬名に視線を向け、瀬名は正面に屈んで視線を合わせる。
泉「なに？どうしたの？」
弱々しく瀬名の服を掴んで、ぽろぽろと涙を零しながらレオが言う。
月「やっぱりおれ…Aのこと知ってる」
泉「……王さま…」
瀬名がレオの手をぎゅっと握った時、司の声が瀬名の意識を引っ張った。
司「leader…？」
泉「っ王さま、外行こう」
月「やだ待って…っ」
瀬名が、行くまいとして踏ん張るレオを引っ張って行った。
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瑠璃烏(プロフ) - 推しが可愛すぎさん» 感動していただけた事に涙ですっ｡ﾟ(ﾟ´ω`ﾟ)ﾟ｡ご期待に添えるよう、頑張ります！ (2019年11月18日 19時) (
レス) id: c14d105dae (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃烏(プロフ) - 如月さん» 閲覧頂きありがとうございます！夏目くんとの関係、エピローグにて書いております(^-^) しばしお待ちを！ (2019年11月18日 19時) (レス) id: c14d105dae (このIDを非表示/違反報告)
如月 - とてもおもしろかったです！自分的には夏目くんとの関係がみたi ��(ﾟoﾟC=(__:次回作も楽しみにしてます！ (2019年11月18日 0時) (レス) id: 9471f73ad6 (このIDを非表示/違反報告)
推しが可愛すぎ(プロフ) - なんか感動と涙しかありませんでした！(あれ同じ？)好きだったので続きとかまだ見たかったですが次回作がんばってください！ (2019年11月18日 0時) (レス) id: b43a5c5bee (このIDを非表示/違反報告)
黒影(プロフ) - 12月にもう1回ですか……頑張ってくださいね (2019年10月30日 17時) (レス) id: 18284fa39e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瑠璃烏 | 作成日時：2019年10月19日 1時
