アイドルと7日間【JM】

アイドルと3日目 ページ16

貴方side



あの後、予約の患者さんを受けるためにクリニックへ行き、着々と面談をしていく。



全ての予約が終わり、退勤して家に帰ると既に準備を終えたジミンさんがいた。



元彼の服だけど、これならジミンさんってバレなさそう。



jm「なんか、元彼の服って複雑」



「でも、それしかないんです。女装でもしますか？」



jm「それは勘弁して」



「ふふ、私も着替えてきますね！」





男の人と出かけるなんて久しぶりだなぁ。



まずは、ジミンさんが行きたいと言っていたゲームセンター。

UFOキャッチャーではヒヨコのぬいぐるみを取ろうとするけどあまりにも下手くそで少しも持ち上がらなかった。
泣きの1回で私がやったら1発で取れた。



jm「なんで？！ あんなにやったのにぃ…」


「闇雲にやっても取れないんですよ」


jm「むぅー、練習して今度はAちゃんの欲しいもの取るからね！」




その言葉に今度が存在するんだと少し嬉しくなった。




jm「あ、プリ撮りたい」



「え。この歳でですか？」



jm「僕、高校は練習とかあってプリなんて撮れなかったから」




そんなこと言われたら、断れない。
恥ずかしさを隠しながらプリ機に入りポーズをとる。ノリノリなジミンさんと比べて私はぎこちないけど落書きを楽しそうにしている姿になんだか自分も楽しくなってきた。




jm「見て、ハートいっぱい描いた」


「多すぎませんか？」


jm「それだけ好きって事なのかなぁ」


「っ……！！」




なんの気もなしに言ったんだろうけど、その言葉は顔を真っ赤にさせるのに十分な効果があった。



スムージー屋さんに行くと、ジミンさんがパインとキウイで迷ってるもんだから私がキウイを飲むことにして注文をした。



jm「1口ちょーだい。


ん！キウイ美味しい！パイン飲む？」



「じゃあ1口だけ」



パインも甘酸っぱくて美味しい。
スムージーを飲みながらベンチに座っていればジミンさんが私のスマホを手にしてカメラを起動する。




jm「ほら、こっち向いて？」




さすがアイドル。
自撮り撮れ慣れてるな。
一方で私はやっぱり慣れてなくてぎこちないピースをする。




jm「んもう、Aちゃんもっと近寄って！」




グイッと肩を捕まれて寄せられる。
バケハでジミンさんの顔はほとんど見えないけどスマホの画面にはキマッた顔したジミンさんと真っ赤な顔の自分が映る。


恥ずかしい。照れてるの、私だけじゃん。

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