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10話 ページ10






着替えも終わり課題でも済ませようかと思った時。
ふとメッセージアプリの通知音が鳴った。

誰だろう、とスマホを手に取りアプリを開く。



“明日暇?”



無一郎からであった。

Aは不思議に思いながらも画面をタップして文字を打ち込む。



“暇だよー”



すると秒で既読がつく。


Aは無一郎が既読の早い人だと思っているが既読が早いのはAの場合のみ。

クラスの黄色い声を飛ばすだけの女子からのメッセージは未読スルーというなんとも言えないことをする。


要は人気者は大変。



“じゃあさ、買い物に付き合ってくれない?”



無一郎は本当にさり気なくAを所謂デートに誘う。

デートを買い物と称して好きな人を誘える無一郎、健気。


この誘いを受けようかAは少し悩んだが、折角の後輩からのお誘いだ。

有一郎に殺されること以外では迷う理由などない。有一郎に殺されること以外は。


有一郎に殺されないことを祈りながら“いいよー”と返信をする。



因みにこの返信が届いた時、無一郎はクッションを抱き抱えて転げ回っていたそう。(有一郎談)



“ありがとう。じゃあ十一時に駅で待ち合わせでも良い?”


“わかったー”



Aは自分からメッセージを終えることが苦手なことを無一郎は知っている為、敢えてここで話を切り上げてあげる。最高に良い奴。



Aはスマホのカレンダーアプリを開くと、明日は無一郎君とお出掛け、と書き記した。

それを満足気に眺め、スマホの電源を落とすとシャーペンを手に取り教科書を開いた。

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とく(プロフ) - すごくいいお話でした…。涙が出るほど(笑) (7月19日 12時) (レス) id: 72e740ca3a (このIDを非表示/違反報告)
えむえいか - 貴方様は、神ですか? (2022年5月20日 16時) (レス) @page5 id: 6c61bb4c69 (このIDを非表示/違反報告)
- 神作……… (2022年5月9日 15時) (レス) @page44 id: af8576bbe7 (このIDを非表示/違反報告)
ふぐひらめ - たまに………たまに原作を思い出すような描写があって……目から汗が……… (2021年12月5日 7時) (レス) @page50 id: f76242864c (このIDを非表示/違反報告)
夏鈴 - 炭治郎のシスコン具合がめっちゃ良かったです‼︎無一郎と有一郎がでて来るとか最高すぎます‼︎とっても良い作品ありがとうございますー! (2021年11月21日 22時) (レス) @page50 id: 378955c846 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:白霞 | 作成日時:2020年6月13日 19時

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