26話 ページ26
「あーまあ…うん…」
「玄弥がお嫁に行っちゃうなんて…これが親心…」
「お前が親だったら俺まともに育った自信ない。」
「話がちゃんと噛み合ってる…!」
「いや何感動してんだよ。」
ありがとう…と涙目になって玄弥を拝むA。傍から見たらただのやべぇ奴。
こんなにも常識的な会話ができることが幸せだなんて…とAは呟いた。
それにドン引きする玄弥。
「てかそろそろ帰るぞ。」
そう発したのはブラコン野郎…んんん有一郎君。
一応まともの部類には入ってる人。
一 応 。(ここ大事)
「あ、そうだね。玄弥はまだやることとかあるの?」
「いや、特には。」
「じゃあ一緒に帰ろってかお願い。」
「…わかった、わかったからそんな懇願するような目を向けるな。」
玄弥にはひしひしと伝わってくる。
この常識的な会話が成り立たない奴らと一緒に帰るの疲れる。貴方のような常識が通じる人がいないと私のメンタルもたない、と。
玄弥はなんやかんやでAの頼み事を聞いてくれる。顔とガタイは厳ついけど優しすぎる。
見 た 目 は 厳 つ い け ど 。
「これから玄弥のこと私の
「全然嬉しくねぇ。しかも二号って…」
「一号は禰豆子だから。」
「…禰豆子ちゃんも苦労するだろうな…こんな双子の兄姉いたら…」
玄弥は遠い目をしてただただ禰豆子を哀れんでいた。
そして俺もこいつらに手を焼いてる人の一人だよ…と謎の親近感さえも湧いてきたらしい。
「…禰豆子はお嫁にはやらないから。」
「…お前炭治郎化してるぞ。
てかそもそもお前と炭治郎が義姉と義兄になるとか真っ平御免だわ。」
いつもの炭治郎の口癖が乗り移ったように全く同じ台詞を吐くAを哀れむような人見で玄弥は見た。
そして思った。
こいつらやっぱ双子だわ。
「玄弥が義弟…ごめん有りかも。」
「死んでも嫌だな。」
「あ、でもやっぱり禰豆子には白馬に乗った王子様じゃなきゃ…」
「お前の思考回路も俺心配。」
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とく(プロフ) - すごくいいお話でした…。涙が出るほど(笑) (7月19日 12時) (レス) id: 72e740ca3a (このIDを非表示/違反報告)
えむえいか - 貴方様は、神ですか? (2022年5月20日 16時) (レス) @page5 id: 6c61bb4c69 (このIDを非表示/違反報告)
孤 - 神作……… (2022年5月9日 15時) (レス) @page44 id: af8576bbe7 (このIDを非表示/違反報告)
ふぐひらめ - たまに………たまに原作を思い出すような描写があって……目から汗が……… (2021年12月5日 7時) (レス) @page50 id: f76242864c (このIDを非表示/違反報告)
夏鈴 - 炭治郎のシスコン具合がめっちゃ良かったです‼︎無一郎と有一郎がでて来るとか最高すぎます‼︎とっても良い作品ありがとうございますー! (2021年11月21日 22時) (レス) @page50 id: 378955c846 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:白霞 | 作成日時:2020年6月13日 19時