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25話 ページ25

「お前ら何してんだよ…」



そう言ってひょこっと顔を覗かせたのは先程までの話の中心人物、玄弥。
どうやら四人が騒ぎ過ぎたらしく、彼ら存在に気がついたようだった。

Aは玄弥の顔を見るなり瞳に輝きを取り戻し始めた。



「玄弥が女神に見えてくる…」

「いや俺女じゃねぇし。」

「心做しか玄弥の背後から眩い光が…」

「炭治郎に眼科連れてって貰え。」



玄弥はAの頭を軽く殴った。
それは勿論、豆腐すらびくともしないような優しいものだった。所謂形だけってやつ。

しかし度を超えたシスコンの炭治郎はそれを見てばっとAの前に両手を広げて立ちはだかる。


あからさまに呆れ返るAからの冷たい視線にすら気づいていないようだ。



「俺のAに何をしてるんだ!」

「玄弥こいつのこと殴って。」



私は炭治郎のじゃない、と呟き大袈裟に溜め息をつく。

無一郎もAは僕のだよ、と呟く。
…それは違くないですかね無一郎サン。



「あ、玄弥一位おめでとー。かっこよかったよ。」



Aが色々諦めて優しい笑みを浮かべそう言うと、玄弥は顔を真っ赤にした。

いくらシスコン話ばかり一方的に聞かされる相手でも女子は女子。
女子から褒められることには慣れていない玄弥が赤面するには十分すぎるくらいのことだった。

しかしそれをよく思わないのが二人。



「なんで、なんで玄弥はAから褒めて貰えるんだ…!狡いぞ犯罪だぞ!」

「そうだよ僕のAだから。」



「はぁー…お前と関わると心底めんどくせぇのがセットになってるよな。」

「やめてよ子供が喜ぶ某ハンバーガーショップの幸せセットみたいな言い方するの。」

「お前こそ幸せセットって言い方クセが強いわ。」

















「てか玄弥、さっき告白されてたよね?」

「お前そこは空気読んで知らないふりしろよ。」



有一郎はほとほと呆れたような表情をしてAを見る。Aはもう遅いやと諦めた様子だった。

玄弥は顔をボン、と真っ赤にさせて慌てふためいていた。なんと可愛らしい。



「な、なんでそれ…」


「雰囲気と女の勘。」


「いや男の俺らも気づけてたわ。」


「無一郎君と有一郎君は女子より可愛いから女子という認識でも……ごめんなさいごめんなさい訂正するからその今にも振りかざしそうな拳を下ろして。」

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とく(プロフ) - すごくいいお話でした…。涙が出るほど(笑) (7月19日 12時) (レス) id: 72e740ca3a (このIDを非表示/違反報告)
えむえいか - 貴方様は、神ですか? (2022年5月20日 16時) (レス) @page5 id: 6c61bb4c69 (このIDを非表示/違反報告)
- 神作……… (2022年5月9日 15時) (レス) @page44 id: af8576bbe7 (このIDを非表示/違反報告)
ふぐひらめ - たまに………たまに原作を思い出すような描写があって……目から汗が……… (2021年12月5日 7時) (レス) @page50 id: f76242864c (このIDを非表示/違反報告)
夏鈴 - 炭治郎のシスコン具合がめっちゃ良かったです‼︎無一郎と有一郎がでて来るとか最高すぎます‼︎とっても良い作品ありがとうございますー! (2021年11月21日 22時) (レス) @page50 id: 378955c846 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:白霞 | 作成日時:2020年6月13日 19時

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