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24話 ページ24

「…あれ?女の子走ってどこか行っちゃった…」


「と言うことは…玄弥に振られたのか…?」


「あの様子だと玄弥、あの子のこと振ったみたいだね。」


「てかお前らはなんで玄弥が告白を受け入れる前提だったんだよ。」



はぁ、と呆れ気味に溜め息を零す有一郎。

Aはどさくさに紛れて抱きついてくる炭治郎を引き剥がしながら告げる。



「だってあの子可愛いし良い子そうだったよ?」

「まあお前よりは良い女子だっただろうな。」

「この後に及んで辛辣すぎるこの後輩。」



辛口過ぎる有一郎。
もう有一郎じゃなくて辛一郎にでも名前変えれば良いのに、とAは心の中で呟いた。

まあ言うまでもなく口には出さないが。(有一郎に殺されるから)



「…てか炭治郎離れて。暑い。」

「Aがあんな風に誰かに告白する日が来るなんて…嫌だ!」

「大丈夫だよ炭治郎。相手は僕だから。」

「話が噛み合う人との会話が恋しい。」



遠い目をして色々と諦めたAは空を見上げた。


*特に何も起こらない!



「どうしよっか。このまま玄弥のとこに凸る?てか玄弥の常識的な会話が恋しいから玄弥のとこに行きたい切実に。」

「玄弥が…恋しい…!?だ、駄目だ!玄弥のところに嫁がせる予定はない!」

「はぁー、耳引きちぎった方が良いのかな。」



ぐいぐいと炭治郎を押すA。そんなものものともせずAにぎゅと抱きつく炭治郎。

かっこいい長男は何処へやら。



「無一郎君、助けて。またお願い聞いてあげるから。」

「わかった。」



無一郎の扱いに手慣れてきたAは上手い具合に無一郎を活用する術を身に付けた。

無一郎は敵に回るととんでもなくめんどくさいけれど、味方に回ると超心強いということを彼女は学んだのだ。(力説)


炭治郎は大分渋っていたが無一郎とAの二人がかりでは流石に適わず、すんなりとはいかないけれど渋々Aから離れた。



「ありがとう無一郎君。」

「じゃあいっそのこと一緒に住む?」

「誰か常識人を連れて来て。」

「駄目だ!俺が認めない!」

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とく(プロフ) - すごくいいお話でした…。涙が出るほど(笑) (7月19日 12時) (レス) id: 72e740ca3a (このIDを非表示/違反報告)
えむえいか - 貴方様は、神ですか? (2022年5月20日 16時) (レス) @page5 id: 6c61bb4c69 (このIDを非表示/違反報告)
- 神作……… (2022年5月9日 15時) (レス) @page44 id: af8576bbe7 (このIDを非表示/違反報告)
ふぐひらめ - たまに………たまに原作を思い出すような描写があって……目から汗が……… (2021年12月5日 7時) (レス) @page50 id: f76242864c (このIDを非表示/違反報告)
夏鈴 - 炭治郎のシスコン具合がめっちゃ良かったです‼︎無一郎と有一郎がでて来るとか最高すぎます‼︎とっても良い作品ありがとうございますー! (2021年11月21日 22時) (レス) @page50 id: 378955c846 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:白霞 | 作成日時:2020年6月13日 19時

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